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March 31, 2017

I feel dizzy

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すったもんだしてクスコに着いたのは夜。I feel dizzy. ダイビングお窒素酔いを思い出す

March 30, 2017

太平洋に沈む夕陽

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リマのような公共交通機関がバスしかなく、タクシーにタクシーメーターがついてなくて値段は毎回交渉という場所でどうやって移動するか途方にくれていたが、ルイスがuberを使えというのでアプリをダウンロードして使ってみた。なんとこれは便利なことか。こちらの場所はGPS上に表示されており、行きたい場所を入力して車のグレードを選ぶと近くにいるuberに登録している車が表示されその中の一台がこちらの要望を了承するとその車の運転手の名前、車種、ナンバーそして値段が表示される。それを確定すると数分でやってくる。安全だし値段は行く前に決まるし何時ころ着くかも分かるのである。これを使ってサンクリストバル(スペインの要塞があった丘)の上まで行ってみた。丁度夕日が太平洋に沈む時で絶景であった。

March 29, 2017

捨てろ

機中で外山 滋比古『知的な老い方』を読む。すでに90を過ぎた親父より年上のこの人の文章はなかなか過激。ものを捨て、役職を捨てろと説く。大事に買った本だけは持っておこうと思ったけれど70になったら考えが変わったという。誰ももらってくれないからこれは捨てるのが一番だという。僕も本棚だらけの家を構想しているけれどこんなもの70になったらクズかもしれない。外山氏を持ってさえ、本当に大事な本なんて数十冊しかないという。本を捨て勉強は図書館でしてホテルに住むことを奨励する。家はいらないか?
ものだけではなく仕事や役職もまわりから嫌がれるから捨てたほうがいいといい実際著者は定年2年前にやめたそうだ。仕事なんて自分で作ればいいと言う。なんともかっこいい。僕も見習おう。

拡散

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トランジットでロサンゼルス。ここはWiFiがつながる。日本から長手チューブ型とフレーム壁I型の模型写真が届いていた。この素早ささすが中川早いね。チューブ型は構造がどうなるか?I型は壁の耐火性能。などなど。今は拡散の時期なのでさらなる壁の作り方を探求しよう。

March 28, 2017

フレーミング壁

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明け方の記録。昨日中川くんと本棚構造壁を何枚作るかどこに作るかという話をした。どうも空間をフレーミングするのにはこの手法がうまくいきそうに感じたからである。しかしてどこでリフレームするのかはまだ未知なのだが、とりあえず狭い空間のを分割することで向こう側を想像させる道具にはなりそうである。厚さは約600を想定し、両側から使える本棚、ワードローブ、洗濯機も収納してしまう道具である。これで約60平米の本棚と10平米のワードローブがとれる。さてこの構造を準耐火でどうつくるかであるが、、、、

March 27, 2017

B面建築

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だいぶ前に川尻さんから頂いていた、川尻さんが担当された長坂常さんの作品集『B面がA面にかわるとき増補版』鹿島出版会2016をじっくりと見て読んでみた。冒頭の長坂さんの言葉はとてもわかりやすかった。素人がやっつけで作ったようなライブ会場の何とも言えぬかっこよさと大学でならった建築のかっこよさの埋めれぬ溝が少し埋まってきた。そしてそれをB面、A面と表している気持ち。とても理解できる。加えてこの作品集に載っているB面作品のカッコよさもよく伝わる。そうそうたる顔ぶれの解説がある。特に千葉雅也さんの言葉はそれなりの説得力がある。それでも彼の言葉の訴求力をもってしても、たんなる写真ではあるがこの長坂さんの作品写真の訴求力には勝てない。僕の場合建築写真のカッコよさを信じないほうだし、ビジュアルのかっこよさに興味がわかない方なのだがB面建築の場合はどうも違うようである。というのもそもそも長坂B面作品は今までの建築というものとはちょっと毛色が異なるからなのだろう。なんだかレイチェルホワイトリードのモニュメントのようでもあり、川俣正の破壊的なインスタレーションのようでもある。でもちょっとそれらとは異なるのである。こんなジャンル不定の物体なので写真がこちらの想像力を増幅させるのだと思う。こんな経験はそうあるものでもない。

そう見慣れているようでそうでもないものってそう簡単にできないのである。

記録

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行く前に少し考えを深めておこう、ペルーでスタッフから来るスケッチを理解するためにもこちらが空間に没入していないといけない。というわけで今朝方も寝ながらあら現れる図面を寝床の中で記録。

March 26, 2017

なんとか第一部のチェエクを終える

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ペルー行く前に『建築の条件』第一部の校正を終えるべく今週読み込んでいてやっとなんとか第一部4章が終わりそうでホッとしていたが、ふと気がついた。第4章は倫理となっているが、僕の原文は倫理性なのである。これは飯尾さんが直したのだろうか?倫理性なんて言う言葉はないと言うことだろうか?そう思ってもう一度章タイトルを考えてみた。僕の原文は以下の通り。

1章、男女性
2章、視覚性
3章、主体性
4章、倫理性
5章、消費性
6章、階級制
7章、グローバリゼーション
8章、アート
9章、ソーシャル
しかしどうだろう○○性というふうに皆揃えるというのもあるのだろうか?
1章、男女性
2章、視覚性
3章、主体性
4章、倫理性
5章、消費性
6章、階級制
7章、国際性
8章、芸術性
9章、社会性

しかし、社会性のある建築というより、ソーシャル建築という方が
ピンとくる。カタカナでソーシャルデザインなんて言う方が一般的だからである。芸術もそうだ。現代美術を芸術ということは少ない。アートとカタカナでいう方が多い。『地域アート』なんていう本もあるくらいである。
国際性もしかり。そこで例えば英語併記にするというのもあるのだろうか?

1章、男女性ーgender
2章、視覚性ーvisuality
3章、主体性ーindependence
4章、倫理性ーethics
5章、消費性ーconsumption
6章、階級制ーclass
7章、国際性ーglobalization
8章、芸術性ーart
9章、社会性ーsociability

でも最初の案が日本語で読むなら自然だろうか?

書き留める

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ここ数日時間の余裕があるせいか、眠りながら図面が浮かび突如Epiphanyと言えば大げさだが空間が湧いてきて朝起きると布団の中で忘れないように書き留める。そのまま模型ができると嬉しいがその時間はない。さあゴミ捨てしよう。

March 25, 2017

オチがない

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この本(橘玲『言ってはいけない—残酷すぎる真実』新潮選書2016)が2017年新書大賞というのは驚きである。40万部売れるのはわかる。怖いもの見たさで多くの人が買いそうである。しかし本として価値あるかと言われればそうでもない。というのもそんなこと知っているよという話ばかりだからである。経済力のある家庭の子供は成績がいいとか、努力しても遺伝子が悪ければ成績が上がらないとか、美人の方が生涯年収が高いとか、、、、そんなことは統計そればそりゃそうだろう。なんかこういう事実を金出して確信したいとのだろうかとやや呆れる。そいうお前も買ったのだろうと言われるとそうなのだが、、、、しかし私は新書大賞なのだからもう少しパンチラインが効いているのだろうと期待していたのである。しかしそういうオチは何もない、、、、

March 24, 2017

クリスチャーノ・マスカーロの写真

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ブラジル大使館でクリスチアーノ・マスカーロの写真展が行われている。大使館では館内を整理し、ギャラリー空間を増設して展覧会を常に行えるようにした。その最初の展覧会がマスカーロである。彼はもともと建築を学んでおり、建築を好んで多く撮る。オープニングは彼のレクチャーの後に彼の親友でもあるウゴ・セガワとのダイアローグが行われ、ウゴはマスカーロの写真は見えない都市を見せてくれて、見えない人を(建築の中に)感じさせるのだと説明した。妙に腑に落ちた。写真は被写体の予期せぬ現れに対応することで思いもよらぬ結果を獲得するものだという説明もその通りだと頷いた。

March 23, 2017

税金

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訳あって納税証明書を3年分取る必要ができて近所の四谷税務署で発行してもらって愕然とした。なんと3年間で納税額が40万も増えているのである。その増え方は約35%増である。然るに所得の増は約9%である。これって普通の現象なのか?9%増である閾値を突破して税額があがったのか??それにしてもなんかの間違いではないのだろうか???

March 22, 2017

世の中わからん

2部の4年生と面接をした。今年は院に進む人は論文を書きなさいと指導している。本当は論文も設計も両方するのがいい。設計は半年かけようが2ヶ月だろうが成果物がそんなに変わるとは思えない。実際半年かけても製作しているのは1ヶ月である。なぜかわからないがそこまでやらないのが習慣化している。そして本人はそれが怠惰ではなく考えていると思い違いしている。設計は考えたことをひとまず形にしてみることまでで考えているというのである。
大変そうだけれど論文と設計両方やるのはちっとも大変ではない。しかし2部では調べると両方を履修することはできないと決められている。なんとも理不尽である。一体だれがこんなことを決めたのだろうか?そこで履修上は取れないけれど自主的にやりなさいと指導することにした。まったく世の中わからんことが多い。

March 21, 2017

会場視察

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寺田倉庫で5月16日からブラジル建築展が行われる。その実行委員会に年明けから加わっている。今日はその第三回目の会議を寺田倉庫でおこなった。展覧会タイトルとシンポジウムタイトルが決まる。展覧会タイトルはBrazilian Modena Architecture Model Exhibition:現代ブラジル建築模型展。展覧会タイトルはFrom Rio to Tokyo Urban Planning for the Olympics リオから東京へオリンピックの都市計画である。シンポジウムは5月17日予定でオープニグパーティーも合わせて行う。その会場を視察。やや音響が気になるが素敵な場所である。巨大なファンにびっくり。

March 20, 2017

楽しく歌いました

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小西と飲もうと連絡があり赤坂のオーバカで会い少し食べてkら新木町行きストーンんに行った久しぶりだがマスターがすでに80になったと聞いてびっくり。元気だったマスターの奥様は病院だと聞いてまたびっくり。明日は我が身なのだがそんなことは言ってられない。というわけで散々歌いました。ありがとうございます。

March 19, 2017

修正履歴

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ウィグリーの本格的な詳細の訳文作りが始まった。彼の文章はとにかく長い。しかも言葉の意味に様々な意味を重ねてくるので一筋縄ではいかない。二人一組で三つの組で三つの章を並行して進める。今回からは目の前にいる相手とスカイプをつなぎテキストを同じ画面で共有しながらその文章を修正していく方式をとることにした。この方法なら実は一箇所に集まってやる必要もないのだが、お互いに共通する言葉の訳し方を適宜相談するためにやはりそばにいる方がいいようである。
それにしてもこの晦渋な文章を訳しその修正履歴を残しておくのだがもう横の列が修正で溢れかえる。

March 18, 2017

彼らの明日に乾杯

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卒業式を終えた学生たちに学位授与をして4年生の顔を改めて見ながら、よく育ってくれたと嬉しく思った。そしてその後研究室に分かれて卒業していく4年M2と一人一人話を聞き人それぞれの状況と明日への希望があることを聞かせてもらい目頭が熱くなった。大学という環境の中ではそういう個別生にいちいち付き合えない状況もある。本当はそういう「人それぞれ」に付き合ってやるべきなのかもしれない。それができないのはもどかしいのだが、そんな中でもみな良くやってきたのだと思う。彼らの明日に乾杯。

March 17, 2017

実現に向けて

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3年間やってきた茨城町における廃校小学校の利活用研究の年度末のプレゼンを本日午後行った。町からは町長、副町長、教育長、各部の部長総勢10数名参加した。こちら側の発表はこのプロジェクトに2年間関わってきた鳥谷尾が40分パワポで説明。終わってから模型を前に質疑を受けた。町長としてはこのプロジェクトを是非実現したいのだが、先立つものがないということで農林水産省の補助金を獲得して継続できないかと考えているとのことだった。なんとか数年先でもいいので実現に向けて一歩を踏み出せることを祈っている。

March 16, 2017

本をいただく

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事務所にリクシル出版の隈さんが担当された『構造・構築・建築佐々木睦朗の構造ヴィジョン』と武井誠さん鍋島千恵さんの作品集である『JA』の105号が届いていた。丁寧なお手紙がついておりこれからきちんと拝読するが、一読したところTNAの作品集は驚くべきことに巻末に小さなセームスケールの平面図が並べられているが各作品のところにはディテールのみ描かれ平面がないのである。このこだわりはちょっとびっくり。佐々木さんの本はA5版300ページ。こういう本になるのかと自分の本の出来上がりを想像させる。でもこれだけ内容が濃いものになるのだろうか不安になる。

March 15, 2017

ソイミルク

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坂牛研で稽古場をでざいんした劇団ソイミルクの公演を松原、比呂夢と見に行った。今回のタイトルは「僕らのピンクスパイダー」社会のしがらみに絡め取られ自分に正直に生きられない若者たちの葛藤を描くもの。3回めだが、脚本、演出が笠原哲平という方で一貫したセンスが感じられる。クライマックスは声帯が壊れないというほどの大きな声を出し合うのが特徴的で元気あふれる若い演劇である。終わった後に中心人物のいとう大樹さんがやってきて皆で記念撮影。

March 14, 2017

仮住まい計画

きれいな花屋のあるところへの引越し計画を実現するために、まずは仮住まいの場所の検討である。今日は配偶者と仮住まい場所探しで1日歩き回る。我々が払えるだろう家賃と住みたい場所を勘案すると、仮住まい場所は最大50平米。加えて引越し計画の最終地点も85平米くらいしか作れない。しかるに今住んでいるところは118平米。ということはどういうことかというと今持っているものを捨てて、捨てて、捨てまくらないと住めないということなのである。さっぱりとしたこれからの行き方のためにこれは絶好のチャンスである。

March 13, 2017

カレンダー

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2月末に来日したウィーン工科大学からの交換留学生Annaがウィーンのウエハスとともにくれたプレゼントがこれ。短冊形のカレンダーである。黒いバーを日にちに合わせる仕組み。なかなかシンプルなグッドデザイン。彼女のオリジナルとのこと。早速研究室で使っている。ダンケシェン。。

March 12, 2017

エゴグラフ

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大学で研修を受け自己分析をするためのエゴグラフのテストを自分で行った数十の質問に答えその結果を集計すると自分のエゴが見えてくるというものである。自分の中にあるCP(支配的親)、NP(養育的親)、A(成人)、FC(自由な子供、AC(順応した子供)の指数を図る。
その集計の折れ線グラフの形でその人のエゴが見える。僕は逆N型。自由闊達、わがまま、な面と、責任感の強さの両面を持つ。古いタイプのワンマン。達成欲求、反発心を持ち平和で安定した社会ではトラブルメーカーとなりうる。という結果に頷く。ちなみに配偶者にやってもらうと彼女はN型。人に優しく穏やかな人だがストレスを貯めやすい。これもまた頷く。

March 11, 2017

引っ越そうかな

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この素敵な花屋さんがあるところに引っ越そうと思っている。といってもまだ家がないのでその土地を確保することから始めなければならない。今日歩き回ったらそんな土地がないでもない。美味しいパン屋さんと、素敵な花屋さんと、ちょっとした知り合いがいて、でも勝手に生きていられる町に住みたい。

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March 10, 2017

四六かA5か

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いま作っている本の組版ができた。判型を四六判(130×188mm)にするか、A5判(148×210mm)にするかでしばし悩む。もともと持ち歩きに便利ということで四六判を考えていたのだが、写真や書影や図が入る本書の宿命で四六判だとどうしても文章に図が割り込むの。すっきりさせるならA5判(148×210mm)というのがデザイナーの須山さんのご意見。配偶者に聞くと四六判ならカバンに入れやすく持ち歩きに便利。A5だと持ち歩かないだろうなとの意見。さてどうしたものか。
『建築の規則』がA5判で二冊並べておいて欲しいのでやはりA5判に気持ちは傾きつつある。

March 9, 2017

昔の仲間と一杯

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ひょんなことから東工大6類の同期とちょっと飲もうということになって水天宮で一杯。久しぶりだが会ったら時代は30年前に戻ってしまう。ああ懐かしいと思いつついまは皆M設計の専務、T建設の構造部長、N工営の取締役という社会的に責任あるポジションである。昔のイメージと現在のポジションとのギャップに皆お互い驚きと不思議に思いつつまあそんなものなのである。あと何年そういうことをやるかわからないけれど、今がもしかすると一番活躍できる時かもしれない。あるいはもうその時期を過ぎているのかもしれない。

March 8, 2017

千両箱

配偶者にティッシュあると聞いたら千両箱ならあるけれどと言われた。

March 7, 2017

サスティナビリティを超えられるか?

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小林博人慶応教授と一緒に考えている「EU 日本建築会議:ブルーアーキテクチャ−−サスティナビリティを超えて」のテーマ設定を先週末に出さなければならなかったが、僕と彼の時間が全く合わずではスカイプやろうということになり何度かチャレンジしたものの相手が捕まらなず、結局メールのやり取りで文章とdiagramのスケッチがなんとかできて今日事務局にとりあえず送った。このdiagramの趣旨は社会と経済と環境のバランスがサスティナビリティへの道となるという横浜国立大学松雪教授のdiagramの上にさらに人間性が加わって幸福へ昇華するというものである。建築、都市、社会の持続性という概念の無機的な側面を払拭して感覚の領野へ建築、都市。社会を引きずり込もうというラディカルな提案である。

March 6, 2017

研究室改造その1

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先日の研究室大改造で残念ながら学生部屋に席を置くことを断念して学生部屋は学生部屋で徹底して機能的に人数が入れるようにレイアウトした。私の部屋は、こちらは重要な本を置いて個別の学習プログラムや英語プログラムを行うことにした。今月中には学生部屋との間に開口部を作る予定である。私の部屋ははいつもドアはオープンにしておくことにした。しかしヨガやったりパワーナップしてたり、メディテーションしているかもしれないので驚かないように。

March 5, 2017

築地

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訳あって築地に行く用事があり、場外を通って銀座に出た。果たしてこの辺り今後どうなることやら、道すがら芥川賞の審査会をする新喜楽が目に入る。そして歌舞伎座の前には夕方の公演を待つ長蛇の列。

桑原くん

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東大美学で建築を教えていたのが今から10年以上前。その頃の学生とその後3つの本の翻訳をした。当時の東大での授業は濃厚でその後その講義録が『建築の規則』となった。また授業の中に4つの見学があり、連窓の家、ガエハウス、ハウスSA、岩岡自邸の四つを見学して毎回5千字のレポートを書かせそれをその建物のオーナーに評価してもらうという今から考えるととても贅沢な内容だった。そしてそのレポートがさすが文学部という読ませるものだった。その中で岩岡さんが最優秀に選んだのが桑原くんのもので彼はその後大学院に残り我が家で書道を学び結婚して一児の父となり、4月から無事我が家の近くの大学で教職に就くことになった。そんなわけで久しぶりに我が家にやってきた。
当時の教え子は彼のように大学の先生となったり、新建築の表紙を飾る建築家となったり、ロンドンでアーティストになったり、様々な活躍をしているようで嬉しい限りである。

坂牛ラボスタート

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坂牛研のキックオフミーティングを例年より20日早く行った。今年の新しいこと。
・ ゼミをやめて、学習プログラムをいろいろ作り学生が好きなプログラムを取れるようにした。
・ ウィーン、中国、から研究生が来て、英語がネイティブのインドのラトゥールがいるので英語プログラムも創設した。
・ 研究室のしつらえ大きく変えた。きれいになった。
・ 輪読も建築輪読と建築外輪読の部屋を作り選べるようにした。
・ 1時間設計の月初めは2.5時間設計とした。
・ 造形課題もやることにした。
・ 学習プログラムの遅刻早退を欠席として3回欠席するとその後の参加をみ認めないこととした。

ウィーンからの留学生アナは東京とウィーンの比較都市論をやる予定だったが東京のリサーチに専念しろとウィーンの先生に言われたそうである。2時間ほど彼女のリサーチについて議論した。
彼女は日本の大学システムに感動していた。研究室があり自分の机があり、先生と毎週会って自分の進捗を議論できる場があることが信じられず、こんな環境があるならもっと早く日本くればよかったと言っていた。日本の研究室のシステムは良くも悪しくも日本独自でもしかするとこのことはもっと世界に宣伝するべきかもしれない。

March 4, 2017

新刊に向けて

未だ出たわけではないけれど、昨日は私の出版担当のリクシルの隈さんが僕の原稿に対する意見を滔々と語ってくれた。隈さんは美術出版で編集されていた方なので、美術と建築の違いを語ってくれた。
「美術は美術家の考えていることが比較的ストレートに出るものだが、建築は様々な知の融合、混合がやっと形となって現れるのであり、当たり前だが坂牛さんが書いているような建築の条件に全ての建築家は絡め取られているはずなのだろう。そうした社会知のリゾームは実は学生にとっては単に建築を学ぶということだけではなく、建築以外の知を得る、つまり読む、本の読み方を教える本でもあると思う。こういう本はきっとずっと何度も何度も読みたくなる本出し、読んで勉強して欲しい本なのです」
なんという賛辞だろう。きっとダウンサイドもありでもそのことはおっしゃらなかったのだろう。でも僕が意図していることを素直に全て認めてくれたことに驚くとともに感激した。
これもきっとここまでこの本を鍛えてくれた飯尾さんの本に対する情熱があったからなのだと思う。この本は2014年に構想されたのだがよく調べてみると3回書き直し最後の書き直しがこれから始まる。最初の原稿を読みながら飯尾さんは「単なる売れる本を作るのは簡単です。そうではなくて、残る本を作りましょう」と言っていた。なので厳しく、赤をいれてくれるのである。その赤には大きく2種類あって、一つはいわゆる赤である。もう一つはもっと大きな読む人のターゲットであり、あるいは文章のあり方、客観的であるべき部分と主観的に語る部分の比率とか。あるいは章立てをもう1章増やそうなど。実際この本は書き始めは7章だったのが、現在9章あるのである。

飯尾さんの本への倫理観は実は学兄小田部氏からも聞いたことがあるし、同輩の稲葉からも聞いたことがある、本は出せばいいというものではないのだろう。装丁は須山悠理さんがしてくれるとのこと。多少理屈っぽく見えるだろう本のイメージを少し開いたものにするデザインをお願いしてくれたとのこと。写真が使われるのか、タイポグラフィだけで行くのかわからないが楽しみである。発売は5月半ばである。

March 3, 2017

建築のポートレート

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リクシル出版の隈さんが打ち合わせの時に最近出された香山先生の本を持ってきてくれた。この本を持ってきてくれたのには理由があって、単に隈さんが担当した本だからということではない。この香山さんの本はまさに建築家の総合的な知性が詰まった本なのだという。そして嬉しいことに私が書いている本もその意味で単なる知識の倉庫というようなものではなく建築家の総合知が見られるものなので、その意味で香山先生の本と私のこれから出す本は似たものだと感ずるというのである。それは身にあまる光栄というものだが確かに建築家の創造作業が総合知の結実したものだというのは良くも悪しくも、あるいは意識的無意識的を問わずその通りだと思う。
香山先生の本は長島さんが選んだ香山先生撮影のスライドを香山先生が解説するというスタイルをとっているのだがこの文章がいい。ニューヨークの写真の文章ではこの街を作ったのは誰か問い、風が街を作ったのだと答えている。風の作る街ニューヨークというのはなんとも直線道路をすり抜ける海風を思い起こす体が奮い立つような文章である。

March 2, 2017

ポートフォリオ

本日2部4年生の坂牛研究室入研希望者のポートフォリを見せていただいた。これらを見て少々ショックを受けた。ポートフォリをは設計する人の名刺のようなものである。製図の作品の縮小コピーをクリアーファイルに入れてポートフォリをというのはやめたほうがいい。それは明らかに世の中の常識を知らないidiotのやることである。君達の常識を疑われる。さてそうは言えども、かろうじて体裁を少し繕ったポートフォリをのようなものがあったけれど中身は何の変哲もないただの作品コピーと何の変わりもない。こんなの誰も注目しないと思う。これに自分を全部込めるとしたらこんなもんじゃないだろう。もっと言いたいことがあるだろう。それをここに表現できていないということは残念ながらもう終わっているということである。

March 1, 2017

和風

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ネパールは政治的にも文化的にもインドの影響は計り知れず、食事はカレーがやはりとても美味しい。朝も昼も夜も日本料理屋に行かない限り、カレーの香りがする。香辛料やさんに行けば100種類くらいのスパイスが売っている。きっと体にいいのだろう。日本に帰るとそんなスパイシーな食事とは打って変わってライトなものに変わる。生野菜は大好きだからいくらでも食べるがくわえて最近は高野豆腐や大根の煮込みなどかなり和風。うまい。