オチがない
この本(橘玲『言ってはいけない—残酷すぎる真実』新潮選書2016)が2017年新書大賞というのは驚きである。40万部売れるのはわかる。怖いもの見たさで多くの人が買いそうである。しかし本として価値あるかと言われればそうでもない。というのもそんなこと知っているよという話ばかりだからである。経済力のある家庭の子供は成績がいいとか、努力しても遺伝子が悪ければ成績が上がらないとか、美人の方が生涯年収が高いとか、、、、そんなことは統計そればそりゃそうだろう。なんかこういう事実を金出して確信したいとのだろうかとやや呆れる。そいうお前も買ったのだろうと言われるとそうなのだが、、、、しかし私は新書大賞なのだからもう少しパンチラインが効いているのだろうと期待していたのである。しかしそういうオチは何もない、、、、