ブラジル大使館でクリスチアーノ・マスカーロの写真展が行われている。大使館では館内を整理し、ギャラリー空間を増設して展覧会を常に行えるようにした。その最初の展覧会がマスカーロである。彼はもともと建築を学んでおり、建築を好んで多く撮る。オープニングは彼のレクチャーの後に彼の親友でもあるウゴ・セガワとのダイアローグが行われ、ウゴはマスカーロの写真は見えない都市を見せてくれて、見えない人を(建築の中に)感じさせるのだと説明した。妙に腑に落ちた。写真は被写体の予期せぬ現れに対応することで思いもよらぬ結果を獲得するものだという説明もその通りだと頷いた。