« November 2015 | メイン | January 2016 »

December 31, 2015

大掃除終わり

FullSizeRender-37%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%93%EF%BC%91.jpg
今年は

① 春に建築の規則の英語版がやっと完成。
② 6月末にパインギャラリーがインターナショナルアーキテクチャーアウォード受賞。久しぶりの大きな賞。
③ 7月にバルセロナでレクチャー、シンポジウム。レクチャーにデンマークで建築を学ぶ甥っ子が訪れたのにはびっくり。
④ 9月にブエノスアイレスに理科大生を連れて行きパレルモ大学の学生と一緒にワークショップ。市内のスラム調査は貴重な体験。帰りにチリにより地震にあう。
⑤ 12月に3年かけて作った『建築プレゼンのグラフィックデザイン』を上梓。売れ行きが良いのは嬉しいおまけ。
⑥ 12月にオーストリアからエルンストが教えに来てくれてねちっこい設計魂を見せてくれたのに感激。
⑦ 年末も押し迫りマドリッドの友人ベレンとジェフが子供連れで来日し東京横浜を案内。自作も篠原先生、坂本先生の作品も見せられたのは嬉しかった。
今年読んだ本は95冊くらい。少し少ない、おそらく海外に行く時間が多く、読書時間が減ったためなのと、学会の著作賞審査で審査本を読むのにとても時間を取られたからだと思う。来年は大学も金町のみとなり、時間を有効に効率的に使いながら楽しく生産的に過ごしたいものである。

夕方テラスを高圧洗浄機でお掃除してから近くで年越しそばを食べる。


December 30, 2015

紀伊国屋だと何を買っていいかわからない

FullSizeRender-36%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%93%EF%BC%90.jpg
午前中兄貴、親父と会い娘の留学の資金の話をする。金はいくらでもあるわけでもない。皆で節約しないと。昼を食べて紀伊国屋で本を買う。いつも行かない本屋だと何がどこにあるかわからず買う本の勘が働かない。帰宅してクロード・レヴィ=ストロース、今福龍太『サンパウロへのサウダージ』みすず書房2008を読む。レヴィ=ストロースはサンパウロ大学の教員としてブラジルに来て休みの間に奥地に入って調査をしていた。サンパウロにいるときは街の中の写真を多く撮り残していた(30年代)。それを今福氏が追跡して65年後に同じ場所を撮影して比較している。都市の物理的な変容、人々のファッションの変化、道路の舗装、樹木の成長など時間が変えたものが見えてくる。続いて朝日新聞大阪社会部『ルポ橋下徹』朝日新書2015を風呂で読む。橋下の言う大阪都構想をよーく読ませてもらったが、読んでもそれを行うことのアップサイドとダウンサイドが見えてこない。それは彼自ら言うように政治家としての落ち度なのだと思う。」

モネオ家族と建築ツアー

IMG_7416151228%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%82%AA.jpg本日はスペインからのお友達を連れて建築ツアー。
ベレン・モネオ、ジェフ・ブロック夫妻とその子供達。
ベレンはスペイン人だが学部がイェールで親父さんが
ディーンとしてやってくると知り、院はコロンビアに移る。
ジェフはアメリカ人でコロンビアで二人は知り合う。
そして今はマドリッドで事務所を開いている。
僕らは2013年にグアテマラの建築会議で会う。
僕とベレンはアメリカ大陸以外から招かれた建築家
で1週間行動を共にして仲良しになった。

以下本日見に行った場所と彼らが褒めた点。

・ リーテム東京工場:工場を解放する考え方
・ ヤマトインターナショナル:レイヤー
・ 横浜大桟橋ターミナル:構造
・  チャイナタウンでランチ:美味しい
・ 大倉山の集合住宅:共用空間
・ 東工大百年記念館:IMPRESSIVE
・ 東工大蔵前工業会館:大学をオープンにするアイデア
・ 東工大図書館:地下に埋めたの点
・ 芝浦ハウス:コンセプトとディテール
・ 表参道で安藤忠雄、青木淳、SANAA、ヘルツォーグ、隈研吾

日本の建築はポルトガルと共に現在世界ナンバー1とリップサービス。

最後にゲーリー展を見る。数年前にビルバオグッゲンハイムでゲーリーの還暦のお祝いがあったそうでベレンの父ラファエルも出席したそうだ。ちなみにラファエルは78歳でまだ元気とのこと。

December 28, 2015

OFDA

IMG_7408%20%285%29.JPG
OFDA忘年会で伊坂さん、長島さんがゲストでこられました。長島さんが素敵なお花を持ってきてくれました。ありがとう。やっと新しい場所ができました。

December 27, 2015

ホメイニ政権下での自由

IMG_7397%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%97%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BF.jpg
アーザル・ナフィーシー市川恵里訳『テヘランでロリータを読む』2006(2003)白水社を読む。1979年にイラン・イスラーム革命が起こり、ホメイニ氏がイラン・イスラーム共和国が樹立されてから、イスラム戒律の教えを厳しく守るような政策となり、特に女子の自由はそれ以前にくらべて制限された。テヘラン大学で教鞭をとっていた著者は自由に欧米の小説も読めない状況で、自宅で密かに勉強会をしていた。その中でもナボコフの『ロリータ』を最も重要な書と考えていた。
宗教が自由を縛るのはやはり間違いである。おそらく、マハメドの教えにそういう自由の束縛があるわけではなく、政治的な利用のされ方でそうなっているのではなかろうか?

December 26, 2015

バルセロナ、ゲント

IMG_7385%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%96.jpg
バルセロナの事務所で働いてきた宮前くんとベルギーの事務所に行っていた大村くんからそれぞれの国の仕事と生活を話してもらった。作っているものも考え方も違う。それは単に個人差なのか国の差なのか分からないけれど面白い。報告を聞きながら鍋で一杯。

ノブ

FullSizeRender-34151225kurisumasu.jpg
最近信大時代の教え子によく会う。今日は日立設計で働いている加藤君と会う。去年日立設計で講演してコンペの指導などしたのが日立設計50周年誌に掲載されたのでその御礼とのこと。50周年記念ラベルが貼られたワインを持ってきてくれた。ありがとう。

December 24, 2015

Y字路の先っぽ

IMG_73761524y%E5%AD%97.jpg午後から自転車で神楽坂へ。3つ会議を終えてから卒業設計のエスキス。残り1ヶ月を切った。自転車で大学へ行く道は靖国通りから外堀通り。その切り替わる少し手前に大きなY字路がある。このY字路に中層ビルが建っている。しかしニュヨークのフラットアイロンビルのように敷地を一杯に使った三角形のビルではなく台形のビルである。先端の部分はこの写真の通り広場である。
この土地は一体だれのものだろうか?ビル所有者の土地なのか?もしそうならここまで使わなかったのは三角形は使いにくいから?この土地の先端には交番があるのでもしかすると公の土地?この広場的な場所はジョギングコースにしている僕にとっては実に一休みするいい場所である。ビル所有者の土地なら町に貢献しているしいい場所作ってくれてありがとうである。

December 23, 2015

富士吉田共同研究プロジェクト

IMG_7342151223%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%90%89%E7%94%B0.jpg
FullSizeRender-32151223fuji2.jpg
FullSizeRender-33151223huji1.jpg
富士吉田市製氷工場コンヴァージョン共同研究プロジェクト。最後の追い込み。と思って来たけれど、まだやることは沢山ありそう。現場では卒計やらなきゃならない4年生からM1、M2がボード貼ったり、間伐材釘打ちしたり、ご苦労様。学生無しでは竣工しない。クリスマスの日にはかなりの学生が投入されるもよう。しかしプログラムからデザインからディテールから施工からクライアントと一緒に考え作り上げるなんてそんな経験は大学では滅多にできない。本当に素晴らしい教材。

December 22, 2015

サンパウロの建築家から学ぶ

12373302_1533563776968207_2416686423598160046_n%5B1%5D.jpg
来年の話ですが、1月22日の夜にブラジル大使館で若手サンパウロの建築家たちを紹介しながらか彼らから学ぶというシンポジウムを行います。駐日ブラジル大使は建築に精通されており、私もサンパウロでの経験から少しお話をしながらディスカッションをいたします。お時間のある方はぜひご参加ください。大使館で行うので予約が必要です。
また追って展覧会も企画中です。

■概要
2015年は日本とブラジルとの外交120周年を記念して両国の様々な文化交流が積極的に行われた年となりました。翌年の2016年はリオデジャネイロでのオリンピックなど、世界的にもブラジルが再び注目を集める年になります。

2015年には建築分野での文化交流の一貫としてブラジルの偉大な建築家故オスカー・ニーマイヤー、故リナ・ボ・バルディらの展覧会が東京にて開催されました。多くの建築家の方はブラジルを代表する建築家のことはよく知っているものの、地球の裏側に位置するその他のブラジルの建築家についてはあまりよく知らないというのが実情ではないでしょうか?

この度はよりブラジルを知り、思慮を深める機会を設けるため、日伯建築展実行委員会を組織し、ブラジルの都市と建築のあり方をブラジルの建築家の実践から学ぶこととして、特にサンパウロで活動する建築家らに焦点を当て、彼らの活動を紹介する機会を設けることに致しました。

サンパウロの大学であるEscola da cidade の協力のもと、世界巡回展であるPanorama of Brazilian Architecture展の日本での開催準備として、この度はブラジル大使館様のご厚意により、大使館様のイベントホールを利用し、巡回展からピックアップしたブラジル建築家をサンパウロの都市の変遷の歴史と関連づけて紹介致します。また実際にサンパウロを訪れた際、ブラジル建築から学んだことを、南米に精通する建築家で東京理科大学坂牛教授よりスライドレクチャーにて紹介致します。

日本の建築がブラジルから何を学びそして、何を伝えられるか?本企画にて建築分野でブラジルと日本が交流する意義を考える機会となり、実践へのきっかけとなることを期待しております。

■タイトル
Learning from the Paulistas-サンパウロの建築から学ぶ

■日時
2016年1月22日(金)
17:45~ door opening
18:00-20:00 slide lecture & syposium

■場所
駐日ブラジル大使館
地下一階イベントホール

■定員
60名

■主催
日伯建築展実行委員会
代表:
中川大起, 建築プロデューサー

日本側キュレーター:
塚越智之, 塚越宮下設計

ブラジル側キュレーター:
Luis Felipe Abbud, lecturer at Escola da Cidade

日本側アドバイザー:
坂牛卓教授, 東京理科大学

ブラジル側アドバイザー:
Prof. Ciro Pirondi, director of Escola da Cidade

協力・後援:
駐日ブラジル大使館
東京理科大学
Escola da Cidade

December 21, 2015

学生のノリで社会人にならないように

自分の気持ちがわかったのだが、、、、研究室の学生でも、あるいは研究室所属前の学生でも学生は結局お金払って大学来ているお客さん。と信州大学の時に散々言われたので今でもそう思っている節がある。なので報連相が遅い奴がいてもまあほっとけと思う。なのだが、今日よく知った設計事務所にかなり私との信頼関係のもとに推薦を頼まれ、とある研究室の学生を推薦したのだがその学生から面接の報告が全くなかったのでえらく怒った。おまえそんなことだとそこで働き始めてもあっという間にクビだぞと言った。事務所という場所は金を払って行く場所ではなく、金をもらう場所なのである。全然立場が違う。よほどのパワハラ先生以外は大学なんてまあ超生ぬるい温床。ハラスメントが厳しくなっている昨今、先生は怖くて何もできない。何もできない=何もしないになりかねない。学生はそういう状態にあることを肝に命じたほうがいい。社会に出て学生やってたら、僕なら即刻クビにする。

December 20, 2015

けっこう古い

IMG_7309%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91.jpg
レイナー・バンハム『建築タイプの歴史』は近代まで建築史において王宮と教会しか登場しないのにそれ以降数多くのビルディングタイプが登場それらを説明する本である。産業革命と近代市民社会が社会の資産構造を平準化して、社会の分業体制を作ったことが様々な新たな建築タイプを作ったということが書いてあるはずなのだが、よくよく読んでみると、けっこうどのビグディングタイプもオリジンは中世にあったりするから予想を大きく外れる。もちろん近代に入りそのオリジンはドラスティックに変貌するのだがそれでもあるはある。まるっきり新たに登場するのは駅くらいである。

December 19, 2015

年末恒例本のまとめ買い

IMG_7305151221%E5%8D%97%E6%B4%8B%E5%A0%82.jpg
午前中博士論文審査を行い、その足で森美術館に行き村上隆を見てhttp://ofda.jp/column/から年末恒例本の買いだめで神保町に。まずは南洋堂ではウィーン、ドイツの本を物色したが、古い建築家のものしかなかった。でもワーグナー、オルブリッヒを。ラテンアメリカ、スペイン系も新しいものはあまりなく比較的、これがあったら便利、あるいは学生のお勉強のためにあったらいいなという本を選ぶ。そのあと小宮山書店で写真、芸術、ファッションの本を物色。写真ではティルマンス、ガルスキーなど。ファッションではパープルのアンソロジー。アートジャコメッティからリヒターまでいろいろ。なんやかんやで80冊くらいにはなっただろうか。3時間集中して本を選んで疲れた。一緒に行った中川君とコーヒーを呑んで別れる。南洋堂の週間売れ行きランキングでグラフィック本は1位という嬉しい誤算。
やっぱりハウツー本の体裁の方が売れるということがよくわかった。この本はヴィジュアルプレゼンテーションの体系化の原理を追求した書であり、本当は研究書なのである。しかしそれをそう見せると売れないので泣く泣くハウツー本に見せている。「高々ハウツー本でしょ。建築にはもっと大事なことがあるのだよ」というご批判は甘んじて受けるとしても、そういう方にこそその内容を瞥見していただければ幸いである。

システム2で考える

image.jpeg
ダニエル•カーネマン村井章子訳『ファスト&スロー』早川書房2014(2011)を通読。人間にはファストに考えるシステム1(ヒューリスティック)とスローに考えるシステム2がある。普通人間は思考の省力化のためにシステム1が駆動するのだが、その結果に疑いを持ったり、解決できなくなるとシステム2が動きだす。
昨日までのワークショップでエルンストが言っていたことは、建築の場合、往々にして手がさっさと動いて(システム1)形を作ってしまう。しかしそれはIsmであり、常にシステム2で考えてsuchnessを探究せよと言っていたのである。

December 17, 2015

実りあるワークショップでした

IMG_7272151217ernst.jpg
FullSizeRender-30151217ernst.jpg

毎年国際ワークショップの時期は朝から晩(夕食)まで来日した建築家と一週間ほとんどべったり一緒にいるので他の仕事は保留となるし、結構タフである。そして今年のワークショップも今日がファイナルレビュー。ゲストにディビッド・スチュワート先生を呼び実りある結果が得られたことに満足だった。
最後の挨拶でも行ったのだが、今年のワークショップはテーマも少々難しく、果たして学生がうまく理解して消化できるか心配だったが。しかし朝から夕方までもエルンストの実に献身的なエスキスチェックによって彼らのアイデアは見違えるように素晴らしいものとなった。
僕もエルンストから教えられた。一つは建築家は常に観察すること。観察が命ということ。これは自分でも肝に命じていたことであったが。エルンストの強い教えで僕の確信となった。二つ目は問題状況を3次元のドローイングで示すこと。これもやっていそうでやっていない。すぐに模型化しようとするのだが、実はドローイングは瞬間にできることなのである。この二つは学生にも伝わったのではないだろうか。何が問題で何がそれを解決できるのか。分かっているようでできていなかったことである。

富士吉田まちづくり忘年会

IMG_72681512%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%90%89%E7%94%B0.jpg
富士吉田でお手伝いをしているまちづくりNPOの皆さん、斉藤さん、じゅんさん、もえさん、(うーんもう一人思い出せないごめん)と坂牛研富士吉田チームと荒木町で忘年会。鈴新、コクティルコース。来年もよろしくお願いします。

December 15, 2015

しぶとい

IMG_7247%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%91.jpg
エルンストはかつての外国人招聘の先生たちと違って朝から晩までエスキスする。だいぶ勝手が違う。彼の設計者魂だと思う。このねちっこさには驚く。今日はウィーン工科大学の博士課程にいる谷さんも来られ3人で発表を聞く。ひとりひとりバラバラだったのが敷地ごとにグループ化して、明後日には6つくらいになるかもしれない。スチュワート先生も来るのであまり長くならないようにしたいところである。

December 14, 2015

仮説があるのか?

3年生の建築空間論の講義は2回講義してそれに関連してグループプレゼンをさせている。そのプレゼンを聞きながら思うのだが、よーく勉強しているけれど単なる知識の羅列で終わるものが多い。なのだが今日は僕の講義より面白いと思うものがいくつかあった。その差はどこにあるかというと「仮説」があるかどうかという点にある。これは今やっている博士論文の審査でも話題になっているのだが、仮説がないと論文の背骨ができないのである。例えば資料の選び方ひとつとっても、仮説があってそれを論証するためにそれは選択されるのであり、珍しい、希少だからという理由からだけで選択されるのではない。
僕はカタルーニャ工科大学で来春博士論文の審査をするのだが、この大学では審査員は公開審査の前に所見を書いて大学に提出する仕組みになっている。その所見表にはすでにhypothesis used(使われている仮説は何か?)という問いが入っている。仮説を論証するのが論文の枠組みとして確立しているのである。仮説を論証するというのは、意匠論のような人文的な枠組みであろうと、構造、設備のような工学的枠組みであろうと必須なのである。

December 12, 2015

エルンストと話す

P1040327.jpg
毎年この季節には国外の建築家が来てワークショプをやり、1日我が家に招待する。今年はオーストリアの建築家でウィーン工科大学教授のエルンスト・ベネーダ。そして毎年そうなってしまうのだが、連日のワークショップとその後もなんやかんやと一緒にいて毎晩夕食を共にし、一杯やることになる。30年前からの付き合いがまた濃厚に蘇る。新たな問題がここに生まれるときはとても楽しい。

魔法の手帳

IMG_7252%E6%97%A5%E8%A8%98%E6%97%A5%E8%A8%98.jpg
昨日日経アーキテクチャーの取材を受けてネットを使った情報発信について聞かれた。
そもそもブログを始めたのは日記帳を持つのが重いから。そもそも日記をつけ始めたのは梅棹貞夫『知的創造の方法』に書いてあるダビンチの魔法の手帳の話に啓発されたから。それは日々の発見を書き留めるノート。だから正確には僕は日々の出来事を備忘録のように書くのではなく発見を書きたいと思っている(発見ないことも多いけれど)。ついでに読んだ本の感想を記しているのは本のエッセンスを忘れないためであり、ブログの検索機能を使って膨大な知識を整理するためである。それを公開にしているのは書き留める内容のレベルを向上させるための自分へのプレッシャー。

発見ノートは高校時代からつけ始めたが写真の発見ノートは89年1月となっている。日建設計に入社して3年目である。丸善の立派なノートを使い始めて心機一転してノートにナンバリングし始めた。それが15年続く。13冊使った。

さて始まったWS

IMG_7246151211%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88.jpg
今日は朝から嵐。10時半のワークショップ初日のミーティングに全員いるのか心配だったが無事集合。エルンストはとにかく言いたいことをスケッチにせよ。かつ3次元のスケッチを描くことをしつこく言う。さらに自らホワイトボードに描く。どうすれば人に伝わるスケッチ、diagramを描けるのかを実践する。これはとても勉強になる。
昼,日経アーキの取材。ブログやsmsの利用方法についてのインタビュー。建築界のブロガーと言われているが、決して商魂たくましくこれらを使っているのではない。単純に発見を書き留めるノートとして使っているだけである。
午後エルンストの公開レクチャー1年生も来ていて感心した。未来の理科大を背負って立つ人になってほしい。意欲こそが上達の原動力である。
夕方芸大へ。建築プレゼンのグラフィックデザインを著者3人プラス編集の鹿島川尻さんで公開講座。理科大の学生も多く来てくれて会場は満員。即売もほぼ完売。なんとamazonの現在建築土木部門で売れ行きトップである。こんなことは後にも先にもないだろう。

December 10, 2015

エンルンストワーックショップスタート

IMG_7230%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%97%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88.jpg
エルンストのワークショップが今日から始まった。レネやエンリックのそれとは異なり。フィロソフィカルで奥深い。果たして学生が理解できるかという不安があるものの、彼曰く結果が見えているようなものはやりたくない。自分さえもわからないことをしたいというそのチャレンジングな気持ちにワクワクさせられる。さて1週間後に何が生まれるか楽しみである。

December 9, 2015

oh my

151208FullSizeRender.jpg
せっかく焦って校正して送ったのに分量が多くて50円不足で戻ってきてしまった。しかしきちんと戻ってきて良かった。どこかで消息不明になったら苦労が水の泡である。すいません既にだいぶ締切を超えております。お許し下さい。

December 8, 2015

エルンストと大先輩

IMG_7225%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%95%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E9%AD%94%EF%BF%A5%E3%82%84m%E3%81%A0.jpg
エルンスト来日で篠原研の大先輩達を神楽坂にお呼びして会食。ウィーンに留学されて岡山県立大の教授をされていた山田先輩。私が篠原研の時の助手の葛西先輩。武蔵美教授の高橋章子先輩と寛さん。皆様と旧交を温め合えて光栄です。エルンストも喜んでいます。ありがとうございました。

December 7, 2015

ちょっと一杯

IMG_7219151204%E8%B5%A4%E5%9D%82.jpg
博士論文審査の後に夕ご飯。久しぶりに山名さん岩岡さんとお会いしました。これからの理科大国際化について展望が持てました。がんばりましょう。

December 6, 2015

朱色の大鉢

FullSizeRender-28%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%83%AB.jpg
FullSizeRender-29%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%83%AB.jpg

教え子の結婚式で会費制でない場合はご祝儀としてものをあげることに決めた。そしてその昔林昌二さんが我々にくれてたいそう重宝している大鉢とすることにした。昨日花田でそんな大鉢を探していたらいいのがあった。朱色の鉄のような風合いの陶器である。この作者の作品に決めた。

田中の結婚式

IMG_7184%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%96%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%A0.jpg
昨晩の結婚式の後信大obたちと久々の再会で2次会3次会へ。土本研や柳瀬研の学生もいて楽しかった。鈴木は平成建設から浜松市役所へ。大工は飽きたそうだ。高橋は旭化成ホームズでがっぽり稼いでいる。川口町役場勤めというのがいた。今度遊びに行きたい。朝日は類設計、藤岡はシーラカンスをやめて中日設計。新郎はサルハウス。3次会で合流した。こうやって飲むとまるで昔に戻ったようで、いつまでも先生は先生って呼ばれるけれど、それってどうよ。ある年過ぎたらもう先生も学生のないよねえ。

December 5, 2015

ofda has moved

IMG_7156%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%94ofda.jpg
OFDA(坂牛、木島)は現在の荒木町から徒歩5分の四谷坂町6−1に引っ越しました(伊藤博之君は現在の荒木町から移動いたしません)。電話番号はそのまま0333584303、インターネットアドレスも変わりません。落ち着きましたらまた改めてご連絡いたします。

出版記念パーティー

さすがに体がぼろぼろ。ひっこし屋さんを頼まかったのだが、多くの方の協力のおかげでなんとか運び込むものは運び込めた。しかし9時から12時間終わったら9時でした。体はかなりぼろぼろ。明日は午後から結婚式。午前中は少しゆっくり原稿を書きたい。
ところで来週末に建築系ラジオ『建築系で生きよう』出版記念パーティーというイベントが渋谷で行われる。私もこの本にインタビューが掲載された関係でゲストコメンテーターとして出席する。興味のある方は是非ご参加ください。http://architectural-radio.net/archives/151202-13592.html

December 4, 2015

荒木町の入り口

IMG_7138%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%93%E8%8D%92%E6%9C%A8%E7%94%BA.jpg
荒木町車力門通りの入り口に新しい街灯が立った。つい最近かな?

大学院製図

IMG_7137%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%93%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%AE.jpg
大学院製図の講評会。講師は日本設計の大野二郎さんと佐々木さん。6チームの作品がプレゼンされた。もう一つのツッコミが足りない感が否めない。環境を意匠テーマにするのは本当に難し。

December 2, 2015

入居

151202kaguFullSizeRender.jpg
やっと新事務所に入居。といっても今日明日は家具作り。朝すでに設計に合わせてカットされたランバーコアが20万円分到着。学生君たちがそれをインパクト片手にビスを打ち込み組み立てる。
昼に飯田橋の駅で来日したエルンストと待ち合わせ、大学で鍵をもらい彼を宿舎に案内する。ランチをとりながら日本滞在中のスケジュール確認。ワークショップの内容まで話そうとしたが時間切れ。国際化推進の会議。元バングラデシュ大使の篠塚先生からバングラデシュの話を聞く。
家具製作現場にもどり様子を見てから再度大学に、4年生のエスキスチェック。今日の出席者は3人。この期に及んでじたばたしないということか?また現場に戻り今日の作業を終えて皆でジンギスカンを食べる。