実りあるワークショップでした
毎年国際ワークショップの時期は朝から晩(夕食)まで来日した建築家と一週間ほとんどべったり一緒にいるので他の仕事は保留となるし、結構タフである。そして今年のワークショップも今日がファイナルレビュー。ゲストにディビッド・スチュワート先生を呼び実りある結果が得られたことに満足だった。
最後の挨拶でも行ったのだが、今年のワークショップはテーマも少々難しく、果たして学生がうまく理解して消化できるか心配だったが。しかし朝から夕方までもエルンストの実に献身的なエスキスチェックによって彼らのアイデアは見違えるように素晴らしいものとなった。
僕もエルンストから教えられた。一つは建築家は常に観察すること。観察が命ということ。これは自分でも肝に命じていたことであったが。エルンストの強い教えで僕の確信となった。二つ目は問題状況を3次元のドローイングで示すこと。これもやっていそうでやっていない。すぐに模型化しようとするのだが、実はドローイングは瞬間にできることなのである。この二つは学生にも伝わったのではないだろうか。何が問題で何がそれを解決できるのか。分かっているようでできていなかったことである。