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December 31, 2014

1年の反省

1年の終わりに今年の反省。
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1月に国際交流基金の援助を得て、アルゼンチンの建築家二人を招き理科大でワークショップをした。またセルバンテス文化センターでバルセロナの建築家も加わり日本・アルゼンチン・スペインの3か国の展覧会、シンポジウム、レクチャーを行った。彼らを連れて極寒の京都に行けたのは楽しい思い出。その後二人の建築家が所属するアルゼンチンのパレルモ大学と大学間協定を結ぶことができた。
●国際交流基金の助成は今後とも継続的にもらうようにやることを考えていきたい。一度やり方が分かったものは継続するのがお得な気がする。
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3月末にセントルイスのワシントン大学での篠原一男展に呼ばれシンポジウムに参加した。スチュワート先生や塚本さんも一緒。また現地ではキースクローラックにも会えた。そして何といってもサーリネンのゲートを見ることができたのはこの旅の収穫。
●久々のアメリカだったがネイティブ英語のシンポジウムは本当に冷や汗もの。もっと英語勉強しよう。
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5月に同世代の建築家15名くらいと台湾の竹中工務店による客家センターや伊東さんの台中オペラの工事現場などを見に行った。弾丸ツアーだったけれど修学旅行のようでたまにこういう旅もいいものだと思った。
●億劫がらず出かけていくことが大事。フットワークは軽く。
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6月に上海の篠原一男展の最終日を見に行けた。上海現代美術館の館長さんともお話できて篠原はこの美術館で最初の建築家の展覧会だと説明された。自国の建築家をさておき日本の建築家を展示するのに驚いた。
●中国との関係は継続的に長い目で行うべし。
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8月にバルセロナ、アムステルダム、コペンハーゲンと自転車都市の視察を行った。どの都市でもとにかく自転車に乗り、彼らの自転車をベースとした街を体感した。道の整備を数十年かけて行ってきて初めて成り立つのだと痛感。東京も遅ればせながらそこに取り組まないといけない。コペンハーゲンではロイアルアカデミーでまたオルボーに足を延ばしウッツォンセンターでに自作についてレクチャーをした。フレームとしての建築を多くの人が理解してくれるようになった。
●自分の考えを人に伝える努力を惜しまず、継続していくと伝え方もうまくなるし、そのコツも分かるようになる。何よりも建築家は人に理解してもらえてなんぼのものである。
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12月にはバルセロナから建築家エンリクが来日して理科大でワークショップを行った。テーマは祭り。考えた企画を実際に神楽坂で行った。実行日当日だけ雨が降り天に見放されたが多くの方が来てくれた。建築家の職能について教えさせられるWSだった。
●建築家の職能と祭りとのつながりが最初は僕もよくわからなかった。しかしエンリク曰く都市は多くの人が自由に使える場所であり、その認識を持つために祭りは有効。街の自由(公共性)なくして楽しい都市は実現できないということを体で学んだ。

今年は外国との交流が多い1年だった。残念ながら竣工した建物がないのだが、秋ごろに3つの建物が立て続けに着工した。来年春から夏にかけて3つとも竣工する。また翻訳中の本は夏を目途に、グラフィックの本は秋を目途に、建築の条件は冬を目途に出版できればと思っている。3つの建築と3冊の本。それ以外に6月にバルセロナにワークショップをしに、年末にはまたどなたか海外から建築家を呼んでワークショップを行えればと思っている。
やるべきこと、やった方がいいだろうなあと思うことは年々増えている。なのでいつかパンクするだろうとびびっている。生活スタイルを調整したり、時間を有効に使う方法を考えたりしながら、体力、精神力もよく考えながらいい仕事をなるべく多くしていければと思っている。

December 30, 2014

作る設定の柔軟性

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昨日は恒例の忘年会、塚本夫婦、奥山さん、石田さん、小川さん、ヨコミゾさん、柳沢さん、東さん、萩原さん、木島さん、もうこの会は何年続いているのだろうか?長く続いているのは楽しいから。今日はやっとこの連日の忘年会から解放され、家の掃除をして、溜まった書類に目を通したり、原稿書き足したり、のんびり過ごした。先日エンリクに勧められて買ったA+Uの12月号のタイトルはexperiments建築の実験であり、その領域の拡張というようなテーマである。建築がファッション同様現在その領域を拡張しているのは言うまでもない。我々が建築家であって単なるエンジニアではないのはこういう拡張性を柔軟に持ちうる点なのである。一方で建築家が建築を作るということもおそらく未来永劫なくならない。つまり作る領域を柔軟に設定できることが常に求められているということだろう。

December 29, 2014

渡辺裕『聴衆の誕生』再読

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渡辺裕『聴衆の誕生』春秋社1989は初版の時にちょうど私が東大の美学科で授業を持っていたので渡辺先生本人からいただいた。頂いた時にさらりと読んでジェンクスは建築家ではなく歴史家ですよと説明したのを覚えている。あれから25年もたった。再読したく本棚を探すのだが見つからない。仕方なく文庫本(中公文庫)を買ってじっくりと読んだ。音楽社会学というのだろうか?音楽の社会的受容の問題をこれほどわかりやすく書いた本は少ないのではないかと思う。特にチャールズジェンクスの引用部分が建築をやっている人間にはわかり易い。ジェンクスは『ポストモダニズムの建築言語』においてモダニズム建築を批判するがその時モダニズムの建築家はモダニズム建築を理解する「神話的近代人」という高級な人種を想定していたのだと言う。一方渡辺は音楽を集中してき聴きとる「近代的聴衆」なるものが登場してきたのだとして、音楽や建築(もしかすると、絵画や彫刻も)を受容する新しい人種が近代において誕生してきたことに注目しているのである。しかしそうした近代人の受容とは文化の公式的態度に過ぎず、実は近代以前にそうであり、そしてポストモダニズム期にそうなったように、音楽は集中的に聞いて理解し、解釈するようなテキストという面のみならず、軽やかにその快さを受け取るような側面も持ち合わせている両義的なものであることを示した。もちろんこのことは音楽のみならず、およそ全ての文化を観る視線であることは言うまでもない。

ランチ、見学、編集会議

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今年私の研究室で修士を修了した学生5人(一人は現在海外)と神楽坂でランチ。5人全員がやっと設計事務所に就職できたとのこと。おめでとう。今年の修了生はみなアトリエ事務所素晴らしい!!!ランチ後に隈さんがデザインしたla kaguを見に行く。倉庫を改修したレストラン、本屋、家具屋、洋服屋さんである。入口前の大階段が都心の住宅密集地にゆとりを作っている。3時から今年最後の新刊本の編集会議。来年9月末(新学期)に店頭に並べられるように逆算してロードマップを作った。そうなると脱稿がゴールデンウィーク明け。おお結構忙しい。そして出版社の方と共著者と忘年会。

December 27, 2014

哲学が音楽を作る

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音楽史の本をざーっと読むことにした。したのだがやっと一冊目が読み終わった。野村良雄『世界史のなかの音楽』新時代社1971著者は1908年生まれ。しかしこの本は世界史というよりは哲学史と音楽を並べて語っている。もちろんそこには時代の思潮が音楽を作っているという音楽史観があるからである。面白い。

December 26, 2014

廃校利用のアートスペースを見学

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廃校小学校の再利用計画の参考とするために都内の廃校利用を学生と一緒に二つ見学。最初は西巣鴨にあった朝日中学校の再利用を見学。ここは3つのNPOが使っているがメインはアートネットワークジャパンによる、にしすがも創造舎。ここは主として演劇グループの練習場所となっている。区から無償で貸与されており、5千万かけて主として体育館を演劇練習場として大幅に改修。かなりの稼働率で使われている。後者の一角にはカフェがありNPOの職員が軽食を出していた。二つ目は有名な千代田3331。いつもは展覧会を見に来るのだが、今日は上から下までどんな使われているかをくまなく見学。ギャラリーからオフィスまでこちらは多彩な使われ方がしているし、もちろんかなりお金をかけて手を入れている。重要なのはその仕組みづくりであることはどちらも同じである。さてこれらの事例の何が使用可能なのかはよく考えてみないと、、、
千代田3331を出てきたら恐るべき焼き芋屋さんに遭遇、、、

December 25, 2014

建築本大人買い

昼から構造の伊藤先生を招いて、茨城町廃校小学校利用計画の耐震補強についてアドバイスをもらう。耐震の値をチェックする計算方法など概略の考え方を教えていただく。夕方神田の南洋堂、源喜堂で大量に建築、都市、アート、写真、の本を購入。いつも年度末に残った図書費を使いにやってくる。正直言って僕にとっては建築の本を買うのは年に数度くらいしかなくなってきたのでこの日は建築をキャッチアップする大事な日でもある。しかしそれくらい建築の読みたい本がないというのも少々問題か?

今年最後の講評会。ゲストはランドスケープアーキテクト石井さん

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ランドスケープデザイナーの西田さんと信大の高木先生と一緒に都心3区の地形や緑の理想的な保全の仕方と、それによるヒートアイランドの解消を考察中。午後その打ち合わせ。夕方M2の修士設計の打ち合わせ。夜2年生の製図講評会。公園のある図書館という過大なのでゲストはランドスケープアーキテクトの石井秀幸さん。的確な好評に感謝。

December 23, 2014

一年ぶりの付属同級生が宮の家で極上ワインをいただきました

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本日はとても長い日。朝甲府の現場に行って上棟を確認し、午後明治大学の大学院建築専攻の国際コーススタジオのファイナルレビューを見せてもらい、そしてそこを中座して前から約束していた中高同級生の宮くんの家でのパーティーに遅れて参加。既に配偶者も参加しており着いた時には200本ある宮くん自慢のワインセラーから5本のワインが消費されていました。彼はフランスワインしか飲まないのだが、私が南のワインが好きだということでイタリアワインを用意していてくれた。美味しいなあ。長い一日を締めくくるには素敵なひとときでした。

December 22, 2014

建築家の職能あるいは教育について

エンリクとのワークショップが終わった。今回は建築家の職能あるいは教育について深く考えさせられた。
神楽でビッグスケールとスモールスケールを一週間考えていたらなぜこの二つがバトルするのだろうかという素朴な疑問にぶち当った。なんでスモールスケールを攻撃するビッグスケールがあるのだろうか?
そこで感じるのは現在の日本にはビッグスケールを経済原理で作るという行為とスモールスケールを経済を二の次にして保護する行為が真っ二つに分かれているということに気づく。これがヨーロッパでは双方建築的行為なのでありそれを調停するのが建築なのである。そこには日本ほどのバトルは無い。日本では二つの行為の間には埋めがたい溝があるのである。どうしてか???その一因はヨーロッパで建築をつくるなら(イギリス以外は)アトリエ事務所しかないのである。ビッグスケールもスモールスケールも同じ人たちが考えているのである。一方日本ではスモールスケールを作るアトリエと、ビッグスケールを作る組織やゼネコンが半世紀前から対立的に存在しているのである。これは藤村龍至さんが言うように、日本では(ビッグスケールを作る)工学鵜呑み建築家と(スモールスケールを作る)反工学建築家に別れているということを例証する現実である。
さて問題はその次である。教育の話である。ヨーロッパではその意味でひとつの価値観で建築が動いているのだから教える方もその価値観で教えればよろしい。一方日本では二つの価値観が蠢いているのだからどっちを教えるべきなのかということになる。藤村さん的に言えば双方をアウフヘーベンさせるのだということになる。そうである双方のいいところを教えてそしてそれを昇華すればいいということになる。理科大でも院ではそれに近い教育を意識的に行っている。しかし本当にアウフヘーベンするのだろうか?と教えながらヒヤヒヤする。それは言うは易し、行うは難しである。いやもちろんアウフヘーベンの方向はないとは思わないのだが、そんな建築的な思考が強烈な経済原理と併存するには強力な意識と人々の民度が必然だろうと思われる。社会全体がそういう意識を持って初めてアウフヘーベンは可能である。前回の選挙のような状態ではとてもそういう社会は覚束無い。

December 21, 2014

urban enhancement

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昨日のお祭りで100本の軽い紐でurban enhancementを行った。祝祭空間の演出である。紐100本全長2キロで約6キロという梱包用の軽い紐である。徹夜して100本の紐を切り出して早朝5時から6時間かけて取り付けた。お見事。この飾りつけで訪れる周辺の方たちもいたようである。

お祭り萌える

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朝から天気はぐずつき気味。今日はエンリクワークショップの祭りプロジェクトを実行する日。今年の2月にエンンリクにメールをして日本でワークショップをやる気があるかと聞いた。そしてOKの返事をもらう。僕は彼のことを知っていたわけではない。ただ一緒に篠原先生の本に寄稿した同じ穴のムジナというだけ。そして大学の助成金をもらうことが決まり9月にバルセロナに行って、何をするかを話しあった。僕が与えたテーマは公共性。彼が考えたタスクは祭りだった。意味はわかるが果たして何ができるのかわからなかった。11月メールが来た。彼は言う。単純にデザインするだけではなく祭りを決行するのだと。そんなことそう簡単にできないよと彼に行ったのだが彼は折れない。そのやりとりは何度かあったが彼は絶対やるという。ぼくは助教の呉さんに警察、管財課に行ってもらい許可をとった。そして商店会長と会い。そして学科の他の先生のコンセンサスを得た。こんなに面倒くさいことをするだけのことがあるのだろうかと少々難しい気持ちにもなった。そして今日。2時間半神楽坂を練り歩き、大騒ぎしてそして終わり。多くの人が(ほとんど外国の人だったが)コミットして1時半ころこの騒ぎは終わった。その後3件飲み歩き、学生と話、多くのゲストのスペイン人と話をした。
すばらしい日だった。
先生として:
こういうワークショップはずっと続けたい。学生が世界を見られるようにするために。
建築家として:
建築家がやるべきことの広がりをエンリクに教わった。
人間として:
今日の祭りをひたすら楽しんだ。

ありがとうエンリク
ありがとう学生諸君
ありがとう呉、佐河、常山、かやの木。


December 20, 2014

JAPANESE JUNCTION

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SANNAデザインのオフィスビル芝浦ハウスで19日よりJAPANEAE JUNCTION展が行われている(建築留学生のプロジェクト展覧会)。夏にOFDAでアルバイトしていたグラスゴー芸術大学(あのマッキントッシュの)に留学中のOOSHIMA君も出品しているというので覗いてきた。ETHに留学中の元日建にいたNAGAOさんにも声をかけられおふたりからはそれぞれの作品を丁寧に説明していただいた。全部で20近い作品が展示されていた。以前見たときはアートか建築かわからないものが多かったが、今年はソーシャル派、エンジニアリング派、ちょっとグニャグニャ派、ミニマリズム派、程度の差はあるものの。みなきちんと建築だった。さすがにプレゼンボードはみな鍛えられていて見やすいものだった。

December 18, 2014

大掃除

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事務所の大掃除。毎年10人くらいいるのだが、今年は僕も朝一で大学の委員会があり、昼前から参加。風邪をひいた人、現場に行った人などなど、僕が着いたときは5人で奮闘中。カタログ捨て、窓ふき、模型整理、トイレ掃除、台所掃除、床の塩ビシートの一年分の垢をスクレーパーで剥がし、ワックスがけ。事務所はピカピカ。気持ちいい。掃除大好き。

December 17, 2014

WSファイナルレビュー

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毎年思うけれど、ワークショップやるって楽しいけれど仕事は増える。そろそろバテ気味である。ほかのことがいろいろと御座なりに当たり前。今日はファイナルレビューでマニュエルに来てもらった。マニュエルのレビューは初めて聞いたけれど、普段と変わらず的確だし、楽しい。土曜日には実際にネオ祭りを行うが彼はそこにも来てくれるとのこと。ありがたい。

副学長訪問と公開レクチャー

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先週の金曜日、エンリクと理科大平川副学長を表敬訪問した。学長特別招聘研究者として大学からの助成で来日しているためである。15分くらい彼のバルセロナでの建築、都市づくりの考え方を披露。その後101教室で公開レクチャー。たくさんの学生が聞きに来てくれてうれしい限りである。

December 16, 2014

原広司さんの講演会@理科大

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原広司さんのレクチャーが理科大で開かれた。原さんの最も魅力的な本は『建築に何が可能か』である。この本で原さんはモダニズムをこう説明する。20世紀に芸術も建築も科学に憧憬を抱きそしてすべては抽象化を目指した。その理論的なバックボーンはヴォリンガーである。そして絵画は抽象化によって対象を捨象した。そして建築は機能を捨てた。
そして原さんの建築はこの抽象化を攻撃したと僕には映った。し  か  し  原さんはこの抽象化の攻撃を抽象的に行おうとした。今日の講義でも重要なのは建築家は建築を説明する言葉を持っていないという点である。つまり新しい建築を創るためには新しい言葉がいるのだという。言葉とはそもそも抽象化によって生まれるものである。原さんの最大の力は抽象によって生まれる何かで抽象化を攻撃するという原理的な矛盾を内在させたその創作のメカニズムにあると僕には思える。もちろんはたから見ている勝手な推測だが。

ネオ祭りWS

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夕方WSのエスキス。ネオ祭りを目指して、コスチューム班、ミュージック班、フード班、町飾り班、神輿班がそれぞれ画期的アイデアを披露。さてこれがひとつにまとまるか?

December 15, 2014

エンリク来宅

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スペインの建築家エンリク・マッシプボシュを拙宅に招き夕食。エンリクは現在理科大建築学科でワークショップを指導中。

December 14, 2014

スターアーキテクトの問題点はここにある

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磯崎がこれからの建築界の原理にスターアーキテクトを外せないとしているが、スターアーキテクトというからには単なる有名建築家というだけではあるまい。これは映画スタートのアナロジーで出てきた言葉であるから、映画スターの持っているような力や役割を兼ね備えているはずで誰かがそういうことを言っていないかと思っていたらこの本に書かれていた。Donald Mcneil The Global Architect Firms, Fame and Urban Form Routledge 2009 ここで著者はこう言う

「スターシステム、あるいはスターを使うということは20世紀の映画産業の多くにおいて映画製作、映画ジャンルの基礎を築く上でのリスクを減らすために行われてきたことである。・・・中略・・・スターの力が映画需要を喚起するのと同様に建築デヴェロッパーは時として懐疑的になる公衆や市場に対して建物の需要を喚起するスター建築家の重要性をよくわかっているのである。

さらに著者はこういう

「画期的な仕事をなした映画スターは危険を冒したがらない心配性のプロデューサーを満足させる最初の役割を繰り返しステレオタイプ化して、批判される。同様にスター建築家もリスクを恐れるクライアントからは同じスタイルを繰り返すことが期待される」

というわけで世界に同じアイコンがスタンプされ続けるのである。僕が一番問題だと思っているのはこの同じアイコンスタンプによってスターアーキテクトが怠慢化することと、ローカリティーの無視なのである。

December 13, 2014

小学生の時以来の目薬

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本日昼から翻訳会をしていたら目が霞んで字が2重に見えてきた。朝からパソコンで音楽史をずーっと追っかけていたから既に目はだいぶ疲れているはずでそれが良くなかったのだろうか?老眼鏡をかけると30分はいいのだがそれを過ぎるとまた霞むのである。実は以前100円ショップ老眼鏡で目が疲れるので、このメガネは1週間くらい前に、検眼してJINSで作ったもの。加えて4000円出してパソコンの光に対する処理もしたものなのだが、、、ダメである。ついに小学校の水泳以来点したことのなかった目薬を買ってきて点した。多少いい。それにしても、CPUも携帯もどちらも目には悪いのだろうか?

December 12, 2014

WS2日目

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執筆中の『建築の条件』の書き上げたところまでを先日編集者に送り読んでもらった。その後意見を聞きながらの忘年会。その時に音楽の話をもう少し入れようと思った。音楽なら比較的自分のテリトリーなのですらすら書きたせそうな気がした。そこで今朝は音楽のポストモダーンと言われるような曲をユーチューブで聞いた。10時に家を出て大学へ。ワークショップ二日目のエスキスチェック。昨日は国際ワークショップの一日目にいつも思うプアな英語力と理解不足からくるピント外れのプロダクトに脱力感を覚えた。二日目になると学生も少し英語に慣れ、そして昨日のエスキスでやるべきことをもう少し理解し、プロダクトもプレゼンも満足いくものに近づいていく。チェックを終えて僕もエンリクも思わず笑が漏れる。1時に学長室へ表敬訪問をして簡単なプレゼンをして、エンリクはキャッシュをもらう。2時半から一般レクチャーを行う。一体どのくらいの人が来るのか心配だったが101教室にけっこうたくさんの人が集まった。ホッとした。そしてエンリクのレクチャーも学生にわかりやすくファンタスティックなもの。その後彼は明治大学でレクチャーをするので御茶ノ水まで連れて行き中野への行き方を教える。すると大学から電話、今日卒計のエスキスする予定デスとのこと。えええ、きっと口で言って手帳に書いていないだけなのだろう。しかし金町に帰るのはしんどい。神楽に来てもらいエスキス。エスキスする人はいつも同じ。しない人は大丈夫だろうか?

December 11, 2014

こんなに話さない話せないってちょっと参ったな、、、、

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ワークショップは昨日始まり今日が最初のエスキースチェックである。今回は課題が難しい。タイトルが「NEO祭り」。現代の祭りを演出せよというものである。彼らには今何を祝いどう祝うかという考えを出してもらうことにしたのだが、いい線いくのだがもう一歩である。なんとも、とにかく問題なのは英語力。国際化は英語力の問題ではないという人もいるけれどそれは小学生程度の英語が話せて聞けて初めて言えることである。今日の様子を見ているとちょっとやばい、、、、、エンリクもさすがに、、、、Today I was a bit tired とため息、、、、、
明日は午後一般のレクチャーをしてもらう。是非皆さん聞きに来てください。
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サントリーホール

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安井建築事務所の元社長でサントリーホールの設計者であった佐野正一氏の逝去を忍びサントリーホールのブルーローズ(小ホール)で会が催された。現社長であり理科大のOBである佐野吉彦氏の進行で、サントリーホール建設までの経緯のビデオ、鼎談、音楽会と盛りだくさんの会だった。サントリーホールがワインヤード型になっているのはカラヤンの強い意見によるものだと初めて知った。ハンス・シャロウンのベルリン・フィルハーモニーもワインヤード型であるがそれもカラヤンとシャロウンの合作だったということのようである。カラヤンがこの型にこだわるのは、聴衆と演奏者が合体して音楽空間を生み出すためだという。僕はそういう場所でコンサートを聞いたことがない。

December 9, 2014

エンリクと歩く神楽坂

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昨晩到着したエンリクと昼に会い神楽坂を散策。日本に数年住んでいたエンリクだが神楽坂は初めてとのことで興奮気味。こういう路地空間における防火、消防、救急車問題はスペインも同様で日本のように木造だと一層ことは深刻だろうと言う。しかしこういう空間を残すのは建築家の使命であるとも言う。またじっくりとスペインではどうしているのか聞いてみたい。祭りワークショップの明日のオリエンのスライドを見せてもらって興奮した。バルセロナで行われているNEO祭りの風景はファンタスティックに尽きる。街を人々のモノにすると言う意識は日本とは格段の差がある。見習うべきところは多そうである。

December 8, 2014

第三回国際ワークショップ neo 祭り

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スペインの建築家エンリク・マッシプが今日来日する。飛行機の時間が急遽11時ころになり、さてどうやって大学宿舎の鍵を渡せばいいものかはたと困る。結局宮前くんにレンタカーで迎えに行ってもらい、大学によってキーを貰うということにした。
明後日から理科大で院生、学部3年生相手に第三回を迎えた国際ワークショップを始める。テーマはNEO祭り。新しい祭りの企画と空間を創造しようというものである。元はといえば僕が公共空間を考えたいという振りに対して、彼が提案してきたことである。彼の認識では日本に公共空間はなく、ほとんどの公共空間と言われている場所は商業空間であるという。仮に真の意味での公共空間があるとすればそれは政治的デモの場か、祭りの場であると彼は言う。その認識は字義通り読めば間違いだけれど言わんとしていることは正しい。さていったいどのように展開するのかとても楽しみである。

研究室忘年会

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研究室忘年会。山下が幹事して、宮前がコック。うまかった。ワインはアルゼンチンものが3本あって満足。現役、OBに加え、信大時代の朝日、田中、門井、植松、他大に行った安田、中山、などなど。書斎の処分本を皆にプレゼント。

December 7, 2014

本って何か?本屋って何か?

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ジャン=リュック・ナンシー西宮かおり『思考の取引――書物と書店と』(2005)2014 岩波書店の装丁が目を引いた。グレーと黒にクリームの帯。版形も大きすぎず小さすぎず。タイトルがかっこいい。そして著者に僕は信頼を置いている。その昔ナンシーによる『遠くの都市』という本の解題を書いたことがあり、その時彼の著書を多く読んでファンになった。とても晦渋な言い回しなので言っていることをすべて理解している自信はないのだが、理解しうる内容には惹きつけられる。
本にはイデアというような「形質」があり、読むという行為はその形質をそのたびごとに新たに描き直すことだという。また書店とは香水やであり焼肉屋であり、パン屋であり、つまり書物から立ちのぼる香りや匂いを嗅ぎとる楽しみのある場所だという。それはまさに装丁でり、著者であり、出版社である。
最近思うのだが、装丁は本を売るための内容とは独立した衣装だと思っていたが、いい本はそうではないことをグラフィックデザイナーや編集者とお話していると感じる。ナンシーのこの本も内容と同程度にこの装丁から伝えられることも多いのである。

December 6, 2014

肩こり解消法その1

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最近肩の右上がこる。肩だけではなく頭の右下も少々痛い。これは問題である。先日MRIをとって頭は異常なしと言われたのでこれは姿勢が悪いのではと思うに至る。配偶者にも指摘されるのだが、僕はどうも本を読むときも、テレビを見るときも前かがみで頭を突き出す癖がある。そうするとどう考えても背骨が首のあたりs字に曲がり、不自然な姿勢になる。そこで本を読むときの姿勢を改善するために、机高さを90センチにして書見台を置いて本を読んでみた。そうすると必然的に背骨が垂直になる。すると数時間本を読んでも首が疲れない。加えて目と本の位置が40センチにくらいになり老眼の私にとっては目が疲れないこともわかった。しばらくこれを続けてみよう。これで調子よければ肩こりで悩む方に勧めることにする。

December 5, 2014

もっと思考の深さを

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昨日理科大大学院修士1年生の製図講評会が行われた。先生は日建設計の亀井さん、山下さん。山下さんは日建設備部の環境エンジニアである。前期が構造オリエンテッドなスタジオ、後期は環境オリエンテッドなスタジオである。テーマは飯田橋の駅と駅ビル。プログラムは駅、商業、インキュベーション、レジデンシャルホテル、ユースホステル、オフィスというコンプレックスである。
5つのチームに分かれて5つの案が生まれた、それぞれのチームは異なるコンセプトに基づいて作られていた。水ボイド、環境チューブ、歴史、流れ、緑。学部生に比べると図面がきちんと描かれている、模型もチーム力のせいかそこそこ見られるものだった。また駅ビルという形態的には凡庸になりそうな課題をよくデザインしているなと思えるものが見られたのは立派である。
しかし、もう少し建築をメタに考えられないものかと思う。そういう発想はもう古いという人もいるかもしれない。しかし与えられた課題に素直に解答しているだけではどうも進歩がない、問を疑ってかかる思考の深さが必要だと思う。チームでやることがそれを阻害しているのかもしれないが、大学院ともなればそんな姿勢が必要なのではなかろうか?

December 4, 2014

秘密の写真家ル・コルビュジエ

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ル・コルビュジエがロースと比較してメディア(写真)を上手に使って自らをアピールしたと論じたのはビアトリス・コロミーナであるが、その傍証を探していたら、彼は実は自ら写真を撮るのが大好きだったという本を見つけた。Tim Benton LC FOTO Le Corbusier Secret Photographer Lars Muller Publishers 2013 「秘密の写真家 ル・コルビュジエ」 とでも訳せようか。これを読むとル・コルビュジエはスケッチを描くように写真を撮って記録していたという。そして自らが写真を撮っているところは人に見られたくなかったようである。視覚的な人はそういう自分を隠したがるものである。それってどこか視覚性重視にコンプレックスか罪悪感があるのだろうか?

December 3, 2014

スローファッション

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ケイト・フレッチャー(Flether, Kate)リンダ・グロス(Grose, Lynda)江戸克栄他訳『循環するファッション――新しいデザインへの挑戦』文化出版局2014の中にファストファッションに対するスローファッションのあり方が述べられている。それは「顧客に対してもっと少なく買うように、もっと特別なものをより長く使うように説得すること」が出発点と書かれており、その例としてMarie Iles Bourlangesのプロジェクトが紹介されている。それは体の動きによってできた着じわを記録し転写するもので、これによってその人自身の体の表情、日常生活の中で馴染んだ動作のはかない表情が表現されるという。こうしたプロジェクトは一見ファッションというビジネスにはのらないと思えるかもしれないが特別なものをより長く使うという観点でファッションを見直すならば十分可能性があると私には思える。建築をいきなりこういうレベルに持って行けばアート気取りの浮世離れしたものとして抹殺されそうだが、建築ももっと少なく作ることを是として、特別なものをより長く使うと考えればこうした観点からデザインを見直すことは十分にありうるはずである。しかしそのためにはいろいろな立場で新たな役割を担った建築家が必要となるであろう。この本では新たな役割のファッションデザイナーとして、伝道師的役割、調整的役割、活動家的役割、起業家的役割のファッションデザイナーの登場が期待されている。建築家も同様な気がする。

エンリック・マッシプ バルセロナの都市建築デザイン講演会

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理科大工学部の建築学科で第三回目となる国際ワークショップを今月行うが、今年お招きするのはバルセロナの建築家エンリック・マッシプである。彼にはワークショップ以外に自作を中心に都市の公共性について講演していただく。12月12日14時半から理科大葛飾校舎の101教室(階段教室)で行う。ポスターは助手の佐河くんが作ってくれた。すっきりしたシンプルなポスターである。ぜひ多くの方が来てくれればと思う。学外からの参加も歓迎である。葛飾キャンパスは常磐線金町駅から徒歩10分である。http://www.tus.ac.jp/news/katsushika/access/index.html

December 2, 2014

快晴は乾燥

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今年の冬は雨が多い気がする。せっかく新しい加湿器を買ったのだが今のところほとんど付けていない。しかし今日あたりからそろそろかもしれない。今日は空気が冷たかったが空は透き通っていて気持ち良かった。そして冷えると同時に乾燥の予感である。僕は乾燥肌なので湿度が下がると足や手がカサカサになってくる。そして痒くなる。夜寝ている間に無意識に掻いている。そうするとますますカサカサになる。空は透き通るが肌は枯れる。いつの季節も(夏は夏で暑くて辛い、でもまだ寒いよりいいのだが、、、)某か体の調子を崩す要因があるというの歳?

小諸の風景

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●小諸風景手帳の表紙
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●小諸商工会議所エントランス周り、公園は逆側(駅側に広がる)(撮影:林写真事務所)
信州大学時代からお手伝いしていた小諸のまちづくりを2010年からはじめ小諸風景手帳なるものを作りました。これは小諸の風景の味わい方読本です。その後小諸駅前が、コンパクトシティの助成金を得て、病院、図書館、市役所、公園が集中して再開発されることを期にその公園に面する一等地に商工会議所を中心市街地活性化する一つのコアとして計画することとなりました。コミュニティの核となるよう商工会議所と郵便局やコミュニティプレースなどのコンプレックスとして考えることとし、その設計を2011年に委託されました。設計は小諸風景手帳で得られた小諸の味わい方に即して、ヤマと坂の魅力を味わえることを大事にしました。実施設計は小諸の名建築家甘利さんにお願いして去年竣工いたしました。竣工写真もとれたのでHPにアップいたします。ご覧下さい。
http://www.ofda.jp/sakaushi/works/type/05office_building/06/index.html

寄り道せずに帰宅

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月曜日になるといつ忙しすぎてもフェスブックで死ぬとか大変とか騒ぎたくなるのだが、騒いでばかりいてもバカみたいなのでやめることにした。のだが、今日はいつもの12時50分から学部の講義、3時からゼミ、6時から院の講義というセットメニューの前に午前中来客、夕方の講義の後に神楽坂に移動して就職ガイダンスしたのでこれはかなりへとへとになった。就職ガイダンスは3年生相手に、就職戦線を勝ち抜いた4年生3人を呼んで体験談を話してもらった。そうしたら、彼らのスピーチが見事である。あれ?こんな優秀な学生いたのかと思うくらい簡潔にして的を射たことを言うのに驚いた。なんだろうこれは?と考えてみたのだが、彼らにとって就職内定をもらうことはかなりの自信なのではないか?自分たちはそこで勝ち抜いたのだという自負があるのではと思った。人生で最初の自分で能動的に何かを獲得した経験なのだろうと理解した。素晴らしいことである。こうやって人は少しずつ大人になるのだろうと感じた。
今日は長い一日だったが、最後はとてもいい気持ちで帰宅。いつものように三栄町にはよく行く店がいろいろあるが寄り道せずに帰宅。