秘密の写真家ル・コルビュジエ
ル・コルビュジエがロースと比較してメディア(写真)を上手に使って自らをアピールしたと論じたのはビアトリス・コロミーナであるが、その傍証を探していたら、彼は実は自ら写真を撮るのが大好きだったという本を見つけた。Tim Benton LC FOTO Le Corbusier Secret Photographer Lars Muller Publishers 2013 「秘密の写真家 ル・コルビュジエ」 とでも訳せようか。これを読むとル・コルビュジエはスケッチを描くように写真を撮って記録していたという。そして自らが写真を撮っているところは人に見られたくなかったようである。視覚的な人はそういう自分を隠したがるものである。それってどこか視覚性重視にコンプレックスか罪悪感があるのだろうか?