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November 30, 2014

デ・クーニングから元気もらった

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今日も朝から部屋の整理。というか棚卸である。どこにどういう本があるか再度確認して、今書いている本の章ごとに棚を割り当てて手持ちの本を分類して棚に入れ直した。夢で本が出てきて朝起きたらまだ4時半だったがそのまま起きて分類していたら昼になった。気になる本、忘れた本は再度中を読んでいるから時間がかかる。でもそれによってこれ使えるという本が数冊出てきたのは嬉しい。午後は全体の流れを考えていたのだが、どうも不満ばかり出てくる。こういうネガティブな感じは好きじゃないし、僕らは創る人たちなのであって文句言う人ではない。基本のところが外れている。そう思ってジョギングスーツに着替えて出光美術館を目指す。が流石に八重洲まで走るのは疲れるので途中電車に乗って降りてまた走る。大好きなデ・クーニングを見る。ウーシビレル。この肌色、、、、それに交じり合う明るい色。オランダからニューヨークきた人なのに色が透き通っている。ポロックと同じ時代に生きて、抽象の時代に具象で自分の世界を作り上げた。これを見ていたらどんどん元気が出てきた。こうじゃなくっちゃ。僕らは創る人なのだ。

November 29, 2014

軽井沢現場

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軽井沢の現場に11時に到着。いい昨日定板を打ったばかり。昨日搬入された基礎型枠があちこちに置かれている。東京は降っていなかったのだが、軽井沢は豪雨。クライアントと第一建設の木村さんと20分くらいだけ現場を見る。それ以上は雨が強すぎていられない。ベタ基礎の底板が地面より1.5メートルくらい低く、1FLが80センチくらい上がっているので地下ピットは人が立てる高さである。ここをワインセラーにしたらけっこう良さそうなので食品庫下をちょっとした第二食品庫にすることとした。雨が一向に弱まらないのでオフィスへ移動して打ち合わせ。打ち合わせが終わるころ晴れてきた。そして気温も上がってきた。

November 28, 2014

言語は進(退)化する

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コンペの打ち合わせ、修士設計の打ち合わせ、卒業設計の打ち合わせ、お腹減ったので皆で飲みに行き。抱腹絶倒。笑いすぎてもう倒れそう。今日は新しい言葉を教えてもらった。ハンパ無いというのを短縮形で「ぱねー」と言うらしい。「やばい」とどこが違うかと聞くと、「ぱねー」はpositiveにしか使わない。やばいはpositiveにもnegativeにも使うという差があるとのこと。言語はどんどん進(退)化する。

言語は進(退)化する

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コンペの打ち合わせ、修士設計の打ち合わせ、卒業設計の打ち合わせ、お腹減ったので皆で飲みに行く。抱腹絶倒。笑いすぎてもう倒れそう。今日は新しい言葉を教えてもらった。ハンパ無いというのを短縮形で「ぱねー」と言うらしい。「やばい」とどこが違うかと聞くと、「ぱねー」はpositiveにしか使わない。やばいはpositiveにもnegativeにも使うという差があるとのこと。言語はどんどん進(退)化する。

November 27, 2014

漱石の借家は3廊下の家によく似ている

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○プランは中廊下と言われるけれど3廊下だ
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○女性の居場所である茶の間は北側の寒そうなところ(そこから書斎の方を見る)
明治初期の和住宅と洋住宅を見たくて明治村にやってきた。①漱石、鴎外の借家、②幸田露伴住宅、③西園寺公望別邸、④芝川又右衛門邸、⑤神戸山手西洋人住居、➅長崎居留地二十五番館、⑦東松家住宅。①②は一軒家の和風住宅、③は西園寺の公邸、④は洋館、⑤➅は外国人の住まい、⑦は長屋の商家である。
何が見たかったかというと女性や子供がどこで暮らしていたかということを見たかった。そもそもこの頃は男性本位のプランなので女性や子供は北側の寒そうなところに暮らしている。かたや洋館はもう少し女性の地位が高く暖かそうな場所で過ごせたようである。ということを見てきたのだが、確かに今日も午後になると寒くなってきてああこんな北側の茶の間って寒いなあと実感しながら見てきた。
ところで漱石の家は中廊下と言われているけれど真ん中の廊下は途中で止まっている。一方北と南にも廊下があり、これは僕の設計した3廊下の家になかなかよく似ている。ふー気づかなかった。

November 26, 2014

加湿器

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今日は冷たい雨が降り続く。学会の仕事をしなければと思いつつ、結局終日原稿を書いていた。まあ原稿ものは設計と同じで頭が乗ってきたら止めるのは勿体ないのでしょうがない。流れに身を任せるしかない。そうこうしていると頼まれた書評の本が届いた。最近多いなあ。でもどれも読もうと思っていたところに仕事が来るのでちょうど良いタイミングではあるのだが。最近我が家が快適である。理由は冬になる前に調子悪かった加湿器を処分して新しいのを二つ入れたからか?三菱のこの加湿器スチーム式なので音が全くしない。そして設定湿度と現在湿度が大きな字で現れる。スチーム式はその上少し部屋が暖かくなるので寒い日には気持ちいい。

November 25, 2014

素敵な装丁

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北川佳子『イタリア合理主義ーファシズム/アンチファシズムの思想・人・運動』鹿島出版界2014を読み始めた。最近必要があってファシズム体制下での建築家に求められるものと、それに対する建築家の対応を調べている。イタリアはもとより、ドイツ、スペイン、そして日本。どれもが独自の動きを持っていて興味深い。ファシズムと一言で言えども内実はそう簡単ではない。
それにしてもこの本は装丁がちょっと古めかしいが素敵である。デザインは高木達樹さん。いいね。

November 24, 2014

神楽坂で買い物

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家で12月のワークショップの計画を練り、いろいろメール。午後は原稿の最後の結論のところを悩む。夕方配偶者を連れて神楽坂校舎へ。今日は理大祭なので祭り気分を味わいに。建築学科有志の建築展覧会を見学。みんな自分の作品に誇りを持っていていいね。すばらしい。大学を出て神楽坂を上がり、ドルチェ・ヴィータでバルサミコ、オリーブ、ドライトマトを仕入れ、隣の大野屋で豚、牛、ベーコンを買う。神楽坂は物価が安い。さてこれから夕食じゃ。

November 23, 2014

街がキャンパス

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昨日は結婚記念日で配偶者が発見した四谷のスペイン料理屋で夕食をとった。ワインはいろいろ注文をつけて、トスカーナの赤ワインだったけれどハズレ。ちょっと硬い感じで苦手な味。とはいえ二人で一本空け(と言ってもほとんど僕が飲んだのだが)た。それでも対して酔うわけでもなく、いつもはもっと飲んでいるということねと配偶者に指摘された。というわけで帰宅後バーボン飲んでいたら少々酔って、今朝は少し残った。昼から神楽坂で翻訳読み合わせ。いよいよ佳境。日本語だけを読んで読める日本語になっているかの最終チェック中。今日から理科大の大学祭で外堀通りに面した広場には夜店がたくさん出て賑わっている。理科大のキャンパスってかなり画期的だと思う。とにかく街がキャンパスなのだから。

November 22, 2014

助手いじめ

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以前東工大における教授の助手いじめの本を読んだことがある。この話は悲惨だったが人は弱者が好きなのかその続編、続続編が出た。その助手は最後には助教授になるが過労で死んだ。そんな助手いじめの東大版が出たと聞いたので本屋で手に取ると著者は哲学者の中島義道である。この人のカントの本は結構面白かったが彼の「いじめられ」の歴史はカントに輪をかけて面白い。しかしこれがノンフィクションだとするとこの人は本当に卑屈な人だなあとちょっとかわいそうな気がした。
それにしてもどこの大学にもこういう権威を傘に威張るやつがいるんだよな、トムヘネガンが言っていたようにどこの大学にも優秀な先生もいるけれどson of a bitchもいるということである

3年生の講評会

3年生の製図講評会に坂茂さんのパリ事務所で番頭していた浅見さんをゲストクリティークでお招きしてショートレクチャしていただきました。木造7階建てのオフィスには驚きました。坂さんの建築は明快だなあ。プリッツカー賞取るだけのことはあると改めて感心した。
講評会はいい作品もあり中間発表の時から見るとぐんと進歩していて安心した。我々の班は後半はスペインの建築家を招いてのWSなので12月に入ってから始まる。院生と3年生の合体WS。楽しみだし、祭りがテーマというのも全く想像がつかずワクワクする。

November 20, 2014

100円老眼鏡でいいの?

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老眼鏡は100円ショップでかっていたるところに置いておけと友人に言われたのでその通りにしている。既に10個以上買っているのだがどこにいくつ散らばっているのだかもうよくわからない。時にカバンの中に3つ入っていたり、一個もなかったり、机の上に4つあったり(今日)洗面台に2つあったり。
しかし、、、この100円の老眼鏡と1万円くらいの老眼鏡のレンズはどの程度差があるものだろうか?流石にこの100円老眼鏡は2時間もかけているともう何も見えなくなるのだが、、、、、誰か教えてこれでいいの?

November 19, 2014

赤ワインのシミ

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最近白い服を着ることが多い。上下とも白である。先月その姿でトム・ヘネガンに会ったら。建築家のトレードマークのブラックではなく、ホワイトがいいねと褒められて喜んでいる。白いパンツも白いシャツも昔から持っているが一緒に着ることはなかったが最近は迷わず上下白。ついでにバーゲンで半額になっていた白い革ジャンを買った。この革ジャンが面白くて買った時から汚れやシミやカスレがある。そのシミの作り方を聞いたら赤ワインだそうだ。へーそんなことならやってくれなくても自分でつけられそうだが(誰かがこぼしてくれそうだが)、流石にシミのつけ方がアーティスティックでかっこいい。

卒計中間発表会

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本日二部卒計中間発表会。今日は全員に一人3分間話してもらい、面白そうなもの10人に質問などを致しました。こういう場所で全員に発表させたのは初めてですが、こういうのもなかなかいいですね。そこそこみな考えていることはいい。問題は、しかしこれから。これを建築にするのが骨が折れる作業なのです。頑張りましょう。

November 17, 2014

お薦め外国語添削サイト

最近知った外国語添削サイトがあります。Lang-8という名前です。http://lang-8.com/このサイトでは自分が外国の方の日本語の添削をするとその分量などでポイントが貯まり、それに相当する英語を(何語でも)添削してもらえます。会員は世界中にいて皆同様の動機で手当たり次第添削して自分のポイントを増やそうとします。面白いのはそういう仕組みですから自分の書いた英文に複数の人が添削をしてくれるわけです。そうすると結構ああこうもいうのだなと、これでもいいのかなとか、言語の多様性を実感できるところがなかなかよいわけです。

November 16, 2014

推薦入試

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今日は朝から大学の推薦入試。天気がいいので自転車で行く。途中外堀公園を通って行くのだが、空気が澄んでいていい風景なので一枚写真を撮る。今年が2部最後の入試。最後だから応募者は減るかと思ったが例年並みだった。入試後に2年生に上がれなかった一年生を集めてアドバイスを送る。2部は働いている人もいて大変だけれど頑張ってください。

三栄通りの教会

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四ツ谷駅から我が家までの600メートルの道(三栄通り)は毎日大学に行く時、ジョギングの時通る。途中にはスペイン料理屋、イタリヤ料理屋、寿司屋3件、魚料理屋、うどん屋、中華は3件、居酒屋10件くらい、日本料理屋、お好み焼き屋、実にたくさんの食事処がある。外食する時は選択肢が多い。さらに英語学校、教会などがある。教会の建物は壁の構成が面白くこの通りで異彩を放つ。

November 15, 2014

アルゴリズミックアーキテクチャ

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夜の製図に竹中工務店の帽田さんと萩原さが教えてに来ている。彼らにアルゴリズミックに建築を考えるか?というような話をしたのだが、答えは全くそういう作り方をしないと言う。竹中っぽくないか。

November 13, 2014

帝国の建築

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新自由主義の問題を考えているとどうしても経済の問題になりそれを考えていると世界が経済システムで動いたのはいつからなのかという問を生み、その結果経済システム以前のシステムは何かという疑問となりそして「帝国」にたどり着いた。たどり着いたと言ってもそれは柄谷行人の『世界史の構造』が教えてくれたことである。その柄谷が中国でその内容を講義して帰国後講義録をまとめる形で出版されたのが『帝国の構造』青土社2014である。『世界史の構造』の帝国部分がさらに入念に書かれている。帝国と帝国主義の差が明快になり帝国の可能性がぼんやりとだが分かった気がする。帝国とは常に他国を制覇してその場所を自国化したわけではない、忠誠を誓わせてその見返りに彼らを保護し、そして彼らの文化は許容する場合もあったのである。要は自治を認めたのである。それ故に帝国は巨大になれた。さてでは建築はそういう帝国でどう扱われたのだろうか?自治が認められたとなると帝国の中の属国では帝国の建築様式を受け入れたかどうかはわからない。ローマはあちこちにローマ様式を撒き散らしたなんて思っていたけれど、話はそう簡単ではないようだ。

November 12, 2014

比嘉さんのお話面白い

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ゲストクリティークの比嘉さんによるショートレクチャーが面白かった。後半課題の図書館のために「武蔵野プレース」の話をしていただいた。公共性をテーマとしていかにすべての層の市民を来訪させるかを考えた。その結果人々を包み込むことを大きなコンセプトとしたそうだ。形だけではなく、空気や音で人を包むということも重視したというのが面白い。
曲線を徹底して使用してスパンごとに曲線や曲面で囲まれた小さな空間が縦にも横にも繋がっている。小さく分けながら遠くまで見えるという、二つの相反する空間の性質を合体しているところが絶妙である。
公園もデザインしている。円形の原っぱを置いてその周りにアンパンのようなベンチが円形に沿って置かれている。そこに座るとうっすらと共同性が生まれてくるという。

比嘉さんの話は学生向きにわかりやすいのだが、実はかなり深い。かなりコンセプチャルである。にもかかわらず、おっしゃっていることのほとんどすべてに共感した。面白いなあ。


November 11, 2014

鹿島デザインのイアーブックが簡素で良い

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鹿島デザインからイアーブックを頂いた。見開き2ページに2014年の傑作が載せてある。装丁が小ぶりでいい。20センチ角で全30ページ弱、作品数も12しかない。本当はもっと載せたい作品がゴロゴロあるのに載せない奥ゆかしさがよろしい。どこかのアトリエ事務所のワークシートのようである。その上設計本部長のご挨拶はコピーが挟み込まれているという簡素さ。

November 10, 2014

三栄通りの美味しいお店

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毎度月曜日はハードな一日であり、それを終えて常磐線もしっかり眠りこけ、四ツ谷駅から家路を急ぐ三栄通り。ここには美味しそうな店が軒を連ねる。空腹を抱え誘惑を振り切る。ここタン焼き忍は知る人ぞ知る連日長蛇の列ができる老舗。分厚い牛タンが食べられる。いつもは店の前に並びの客がいっぱいいるので気付かなかったがこの看板牛の形をしている。んだ字もなかなかいい。

November 9, 2014

今日は区長選挙

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今日は新宿区長選挙。立候補者が二人しかおらず、自民公明推薦の元都議と共産党推薦の弁護士である。党派的に考えると自民公明にはまず入れたくないのだが、共産党にも積極的には入れたくない。しかし経済イケイケ政策はして欲しくないのでここは弁護士さんへ一票。投票所のそばにクリスマスイルミネーション発見。あれあれもうすぐ12月。

卒論発表会

10時から理科大一部卒論α方式発表会。3時に終わった。今年は発表者が少ない。夕方から発表した学生たちと飲んでいたら川井さんがやってきたので川岸を変えてUQ先生の飲んでいるお店にお邪魔しみんなでのみ結局午前様でした。さあみなさん次は卒計です。

November 7, 2014

浅沼組に光る朝日

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最近5時半に走っているが出る時は暗いけれど帰ってくる頃は朝日がほんのり現れる。日の出の時刻は6時9分。僕がもどるのが6時ころ。近所の淺沼組のカーテンウォールが東を向いているので調度朝日があたり写真に撮るとこんなに光る。

November 6, 2014

テクノロジーが大学教授の職を奪うか?

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タイラー・コーエン若田部昌澄、池村千秋訳『大格差-機械の知能は仕事と所得をどう変えるか』NTT出版(2013)2014のタイトルの「大格差」に釣られて思わず読んだ。アメリカの経済論壇には三つの説があるという。それらは1)景気後退による「長期停滞」、2)イノベーションなどの枯渇による「大停滞」、3)イノベーションの発達による「大失業」である。著者は前著『大停滞』では2)のイノベーション枯渇の立場をとっていたのが、本書では3)の立場に鞍替えして技術の発達が人の仕事を奪うという立場をとっている。
その中で我々にとっては教育の話が面白い。コンピューターイノベーションによって既に始まっているオンライン教育は今後さらに加速し(どこの大学でも現在多かれ少なかれやっていると思うが)オンラインで授業が完結する教授不在の授業もすでにアメリカにはあるのだと言う。ヴァージニア工科大学ではショッピングモールの一部にコンピューターを数百台置き、24時間学生はそこで授業が受けられるようになっていると言う。
さてそうなると大学教授は不要かと言うとそうでもなくて、学生たちを鼓舞し、メンテナンスしていくコーチのような存在になるのだという。さらにアメリカの優秀な大学の教授たちは単に教えるだけではなく定期的にホームパーティーを開いて学生を招くことが期待されているのだともいう。もはや質の高い授業はオンラインに任せろと言わんばかりである。
例えば経済学で言えばヴァーチャルな世界の中に実社会を作りその中で実際の投資などを行いながら経済を学ぶということが行われようとしているらしい。なるほどこれは建築でも使えるではないか、ヴァーチャルな世界のゼネコンに設計図を提出して、実際に1年かけて建物を作りそれを監理するというクラスができるのも時間の問題かもしれない。あれだけよくできたゲームソフトができる時代である。彼ら天才ゲームプログラマーにビルディング監理ゲームを作ってもらえばいいわけである。もし仮にどこかの大学の建築学科が総力をあげてそんなソフトを天才プログラマーと共同で作ったとしたら、それは破格の値段で売れるはずである。そうするとそこに競争が起こり、さらにとんでもないソフトが作られる可能性がある。そしてこんな授業(?)はかなり面白いはずである。
しかし著者はそれを邪魔する可能性として大学の認証機関の存在をあげている。もしそういうことが起こると大学の存立基盤が崩れ、大学の存在自体が怪しくなる。全てがヴァーチャル大学となったとき、認証機関は誰からも発注されなくなる。よって彼らは旧態依然とした大学をそう簡単になくすことはできないというのが著者の結論。
というわけで私の仕事ももう少しありそうである。

November 5, 2014

コンクリートの意味

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夕方オーストリアにインターンシップに行っていた中川くんの帰国レクチャーをしてもらった。マルテ&マルテにいてコンクリートミニマル建築を勉強してきた。いったいスイスオーストリアのRC建築はどういう意味があるのだろうかと聞くと、これはある種の素材の永遠性、土着性と言う。フォーティーのコンクリートカルチャを翻訳していると、コンクリートが土と同じ自然性を表現していたのは20世紀前半であり、後半ではコンクリートはもはやその自然性を捨てるのに躍起になっていたと書かれている。しかし今日の話を聞くとコンクリートはやはりNATURALなものとして使われているようである。

November 4, 2014

空気が澄んでいる

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午後建築学会に行き某審査の仕事。元祖『言葉と建築』の著者である土居先生に初めてお会いする。夕方までかかった審査を終え。三田線に乗って大手町へ出て丸善に行く。大手町で地上に出たら夕焼けに照らされたビル群の陰影がとてもきれいだった。空気がきれいなのかな?久しぶりに本を渉猟。面白い本がいろいろ出ている。宅配便に乗せて帰宅。

November 3, 2014

磯崎新弔辞集が面白い

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腹ペコの帰りの電車で磯崎新『挽歌集―建築があった時代へ』白水社2014をペラペラめくる。これは磯崎新が生涯に送った弔辞集である。こういう本がかつてあったのだろうか?磯崎ほどのスーパースターだからこそ本になるほど弔辞を送ってきたのだろう。連なる名前に驚く。音楽家、哲学者、芸術家、、、、、それてしもこのサブタイトルはなんだろうか?「建築があった時代へ」というこのサブタイトル。「今は無い建築」への郷愁がただよっている。そしてここで言う「建築」とは磯崎が作るべく奔走していたメタ建築のことであろうか?
そういうふうにして中を見て熱が入っている弔辞が二つあると感じられた。ひとつは丹下健三もう一つは篠原一男である。丹下はもちろん磯崎の掛け替えのない師匠である。そして篠原はこれも掛け替えのない同士なのであろうか?そして篠原は磯崎とともにメタな建築(篠原は芸術だったが)を目指した日本ではおそらく唯一の建築家だったのではなかろうか。「篠原一男が逝ってしまうことによって、私は思考の定点を失った気がする。私だけではない。日本の現代建築にとっての定点を私たちは失ったのだ」という最後の言葉は本音だろう。

November 2, 2014

ヴァキューム棒、効くー

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朝一でジムに行き、40分歩いた。と言ってもただ歩くのではなく、傾斜角をつけられるランニングマシンで8度の傾斜でかなりのスピードで歩いたので300Kcal消費した。帰宅後、遅めのランチを配偶者と四ツ谷駅のポールに食べに行った帰りにポールの隣の成城石井で餃子を買った。というのも今朝のテレビでLILICOが餃子を酢と胡椒で食べていたのを見て是非この食べ方をしてみたかったから。新宿通りを帰宅途中大工道具などを売っている店でヴァキューム棒を買う。風呂場の排水が詰まって流れないのである。洗い場がいつもプール状態。帰宅後早速使ってみた、10回くらい渾身の力で水を溜めながら押し引きすると、排水管からゴミが溢れ出たかと思ったらスーっと流れた。感動。

虎ノ門ヒルズ

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虎の門ヒルズに結婚式に行った。ここにはアンダースというハイアットブランドのブティックホテルが入っている。ブティックホテルという割には部屋数が140もあるのだが。
始めてくるビルなので周りを一周して表玄関に来てみた。大きな入口の空を見あげるとスカイスクレーパーの他になんだか知らないが小さなタワーが建っていて隣のビルも手伝って空がギザギザになっている。中に入ると坂本先生にばったりお会いする。こういうスカイスクレーパーは皆同じに見えるとおっしゃっていた。僕にもそう見える。