漱石の借家は3廊下の家によく似ている
○プランは中廊下と言われるけれど3廊下だ
○女性の居場所である茶の間は北側の寒そうなところ(そこから書斎の方を見る)
明治初期の和住宅と洋住宅を見たくて明治村にやってきた。①漱石、鴎外の借家、②幸田露伴住宅、③西園寺公望別邸、④芝川又右衛門邸、⑤神戸山手西洋人住居、➅長崎居留地二十五番館、⑦東松家住宅。①②は一軒家の和風住宅、③は西園寺の公邸、④は洋館、⑤➅は外国人の住まい、⑦は長屋の商家である。
何が見たかったかというと女性や子供がどこで暮らしていたかということを見たかった。そもそもこの頃は男性本位のプランなので女性や子供は北側の寒そうなところに暮らしている。かたや洋館はもう少し女性の地位が高く暖かそうな場所で過ごせたようである。ということを見てきたのだが、確かに今日も午後になると寒くなってきてああこんな北側の茶の間って寒いなあと実感しながら見てきた。
ところで漱石の家は中廊下と言われているけれど真ん中の廊下は途中で止まっている。一方北と南にも廊下があり、これは僕の設計した3廊下の家になかなかよく似ている。ふー気づかなかった。