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<モナ・リザ>が世界一有名なのは何故か?

なんで<モナ・リザ>は世界一有名な絵なのか?
<モナ・リザ>には他のどんな絵にもない微笑みと光の使い方と幻想的な背景があるからだと説明されたとしよう。さてそれに反論するのはなかなか難しい。なぜなら確かに<モナ・リザ>には他のどんな絵画よりもこの点について秀でているからである。
しかしよく考えて見よう。それは<モナ・リザ>が世界一有名なことの理由となるのだろうか?これは<モナ・リザ>世界一の理由をXとかYとかZとか言い張っているように見えて実は<モナ・リザ>は最も<モナ・リザ>的だと言っているに過ぎない。こういうのを論理学では循環論法というわけである。
ダンカン・ワッツ青木創訳『偶然の科学』早川書房(2011)2012は常識に寄る説明は殆ど何も言っていないこんな説明が多いと指摘する。
僕は(いや僕以外の多くの人が)そんなこと、とっくの昔に気がついていた。だからある時からそういうことを語ることは止めようと思った、余りにナンセンスではないか。しかし最近は循環論法であろうとそういうことを語ってもいい(語らねばなるまい)と思っている。なぜなら循環論法を欠いたら建築なんて語ることが無くなってしまうからである.

今日は東現美でトーマス・デマンドを見た。コラムにその良さを書いたが、これもまったくもって循環論法である。http://ofda.jp/column/

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