オハカの色―メキシコの記憶
午前中ジムでティラピス。僕以外は全員中年壮年老年のおばさん達である。でもこれをやると背骨がすっきりする。ジムの脇にあるsubwaysでサンドイッチ三つ買って家に帰る。作品制作中のかみさんに一つ上げ、出かけようとしていた娘にも一つあげ、自分も一つ食べる。しばらく部屋で石田衣良の『池袋ウエストゲートバーク』1998を読む。池袋のあの辺りが騒がしかったのが98年ころだったのだろうか?もうよく覚えていない。午後六本木に「マン・レイ」展を見に出かける。国立新美術館は連休だからかどうか分からないが、人でごった返している。「オルセー美術館展」の方は長蛇の列で入るのに1時間くらいかかりそうに見える。そのわきから並ばずに「マン・レイ」に入る。たっぷり見ごたえのある量である。一休みしてミッドタウンの「富士フィルムスクエア」に行き「アンセル・アダムス展」を覗く。同時代の作家だがその作風は一見正反対。でもよく見ると似ているのかもhttp://ofda.jp/column/
ミッドタウンの3階にはファーバー・カステルの専門店がある。セールをしていたので、クレヨンとスケッチブックを2冊買って家に帰る。さっそくスケッチブックを開きおニューのクレヨンで色塗りしていたら2冊塗りつぶしてしまった。好きな色を重ね塗りしてナイフで適当に削り落すのである。その昔メキシコのオハカにムーアやリゴレッタと小旅行をした時見た建築群の壁はどれもこれも何重にも塗り重ねられた塗装が年月の経過で欠き落ちて何十の色が見えてきていた。その壁の色がとても印象的でそれ以来、パステルやクレヨンがあるとついその壁を再現してみたくなる。もちろん色味は自分の好きな色なので再現とは言えない、終わって減った色を見ると肌色。肌色好きなんだやっぱり。