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「告白」見て考えた

青山で二つの写真展を見る。RAT HOLE GALLERYでアラーキーの「センチメンタルな旅 春の旅」岡本太郎記念館で「岡本太郎の眼」。現代を見つめるアラーキーと時代を超越した岡本が対比的に見えてきたhttp://ofda.jp/column/。見終わって凄く久しぶりにヨックモックビルに入りランチを食べた。相変わらずここはホテル並みに高いけれどこの辺りじゃゆっくりパソコン開いて本も読めて1時間いても気分がいい場所だ。夕方乃木坂で待ち合わせした娘と国立新美術館へ。かみさんが出品している書展を見る。奨励賞を受賞したので授賞式も後ろの方で眺めていた。今年はこれ以外にも賞を受賞したようだ。賞の価値はともかく取るにこしたことは無い。おめでとう。かみさんは最終日ということもあり打ち上げ。僕と娘は地下で夕食をとり、ヒルズに話題の映画「告白」を見に行く。僕は何も知らずに娘に引かれて見に来たのだがなかなかディープな内容だ。松たか子のナレーションは淡々とし、ストーリー展開の異様さを増幅する。それにしても表現がちょっと強すぎる。でもこんな一見虚構のような世界が実は本当なのかもしれない。子供の養護施設の設計等を始め、いろいろな方からいろいろな話を聞いてきたせいか、こういう陰惨な子供の社会がヴァーチャルなものとは思えなくなってきた。僕は建築なんてリアルなものを相手にして気持ちよく文化なんて語っているのだけれど、こんなどろどろした嘘みたいな世界のほうがよほどリアリズムである。建築屋はモノを扱うから実業だなんてむかし広告代理店相手に言った覚えがあるけれど、自惚れだね!

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