« ザ・ヒューレ(質料) | メイン | 神話が考える »

1492

ジャックアタリの『1492西欧文明の世界支配』を読み続ける。1492とはコロンブスがアメリカに到着した年であり、レコンキスタのグラナダ陥落の年である。つまりヨーロッパキリスト教社会が新大陸支配を開始し、イベリア半島からイスラム社会を除去した年である。その頃イタリアはルネサンス真っ盛り。昼食後、池上俊一『イタリア・ルネサンス再考―花の都とアルベルティ』講談社学術文庫2007を読む。アルベルティは時代的にはブルネルスキの後、ダ・ヴィンチの前に登場する。1492の20年前には他界する。先日読んだマークウィグリーの論考でアルベルティの建築論が極めて父権的であることに驚いていたのだが、これを読むと当時のイタリアの父権制のなかでは彼の論理は保守本流と言うよりかは革新的と位置付けられている。彼は建築論とともに家族論も書いている。建築家であり倫理家でもあった。それにしてもルネサンスは奥が深い。新しい何かを読めば全ては知らないことだらけ。気が付いたら4時過ぎ。チャリを飛ばし国立近代美術館に。「建築はどこにあるの」展を見る。ぎりぎり4時半に入館。他のものを見ていたら残り10分になってしまった。駆け抜けるように見てから六本木へ。「六本木クロッシング2010」展を見る。六本木もGWで人が多いhttp://ofda.jp/column/

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/4627

コメントを投稿