« 三蹟 | メイン | 谷川徹三 »

日常のトラップ

朝食をとってジムへ。ちょうどピラティスをやっていたので後ろの方に加わる。いろいろな骨が伸びたり縮んだりするような感じである。不随意筋を意識的に動かす練習のようでもある。お腹の底の方の筋肉も大分自覚できるようになった。ジムを出てオペラシティに行きセシル・バルモントの展覧会を覗くhttp://ofda.jp/column/。大量のバナーに生物写真が拡大で映されている。この生物観察を研究室でもやろうかな?観察と図式化でその本質へ想像的に近づこうというのはいいトレーニングになりそうだ。帰宅して相変わらず日本美術史を読む。やっと鎌倉が終了。絵巻物が面白い。積読の中から一冊抜き出す。長谷川一『アトラクションの日常』河出書房新社2009を読む。昨今の我々の生活を取り巻く一連の仕掛けを著者はアトラクションと呼ぶ。その特性は①イベント性②その参加③運動④予定調和⑤複製可能である。そして揺られ乗り込み流され眺め買い物しセルフサービスし繰り返し複製し同期し夢見るという10の運動を説明する。我々を取り巻くこうした自由に見えて予定調和的に仕組まれた罠から僕らはどうしたら抜け出られるのだろうか?というのが著者の狙いのようである。果たして僕らはこうした罠から抜け出なければならないのかどうか分からないが、確かに我々がこうしたトラップに知らぬうちにはまっているのは事実。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/4502

コメントを投稿