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メビウスの輪

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9時頃かみさんと家を出て国立新美術館へ。開館前で裏口から入れてもらう。建物は何でもそうだがいつも見られない裏導線に入ると興味ぶかい。ここは公募展が多い美術館なので裏動線には延々と審査室が両側に並ぶ。油絵の匂いが立ち込める。かみさんの書展を見てから隣でやっている野村仁の展覧会も覗くhttp://ofda.jp/column/時間の空間化は興味深い。美術館でサンドイッチを食べ六本木まで歩く。今日は夏のようである。日比谷線から東横線に乗継ぎ妙蓮寺へ向かう。前田さんのオープンハウス。彼とはちょくちょく会うが、建物を見るのは初めて。模型のとおりメビウスの輪である。全体感は模型でないと全く分からないが、空間の連続感は入ってみないと分からない。仕上げが内外共にFRPの白というのが内外の曖昧さを強調する。木造だというのも驚きである。小巻さんに出会う。前田さんと3人で夏の日差しを浴びながらテラスで会話。谷内田さんが訪れた。彼も構造に興味ありげ。何故RCではなく木造なのか?前田氏の答えはRCの型枠が精度よく作れないから。むしろ木造なら形を切った貼ったできるのだという。まあそうかもしれない。小巻氏と2人でお暇する。帰る道すがら彼が日本版の編集をするカサベラの話となり、磯崎さんの知識量の凄さに2人で感嘆。そして話はユリイカコールハース特集に。コールハース以上に磯さんは建築言説コンテクストをサーフィンする天才であり、コールハースに正攻法でぶつかるほど空しいことはなく、そうしたズレまくりの淋しい文章もあそこにはあると彼は言う。僕は読んでいないがまあ想像はできる。

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