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エモーショナル・ドローイング

午後からの八潮市のワークショップに行く途中国立近代美術館に立ち寄り「現代美術の視点6:エモーショナル・ドローイング」展を見る。芸術の基本であるエモーション(情動)を再度見直そうとする展覧会であったhttp://ofda.jp/column/。見終わってミュージアムショップでカタログを購入するとその横に先日テレビで放映されていた石内都の『ひろしま』2008が並んでいた。集英社から出ていて1890円と写真集にしては安い。一冊購入しカフェで眺めた。しかし残念ながらテレビで(NHK特集だったと思うが)紹介されていた制作の難しさは一枚の写真からは知る由もない。さらに廉価版で売り出したがために写真が小さい。その上印刷の解像度が低いような気がした(これは単に気のせいかも知れないが)。石内と言えば人間の肉体を標本写真のようにリアルで解像度高く撮影するところに魅力があると思い込んでいる。そのせいか僕の中では勝手に期待外れなものであった。
竹橋からタクシーで秋葉原。TXで八潮市。今日は八潮の小中学生20人が集まって学生が一人ずつサポートしながら彼らの住みたい家を作るワークショップを行った。子供たちが絵を描きそれを学生が手伝いながら模型にするというものである。午前中からスタートして5時までみっちり。それでも終わらず、残りは学生が作り上げ明日子供とともに発表する予定である。子供のドローイングは未熟で未完なカオスであるがエモーショナルである。まさに今朝、国立近代美術館で見てきたドローイングと同じである。むしろ子供のそれの方がはるかに訴求力があるかもしれない。それはほんの僅かさえも秩序化されていないからである。

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