第八講お題
さて先ずは今日忘れていた言葉の説明。表象には三つの種類がある。記憶表象、想像表象、までは説明した。もう一つは、記憶や、想像に左右されない、見たままというものでした。それを「知覚表象」と呼びます。なーんだという感じですね。さてそれでは今日のお題は割りと簡単。君達がものを見たときに知覚表象以外に記憶や想像があいまってものの像が君達の脳みそに現れた経験はありますか?自分の過去を思い出してください。
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さて先ずは今日忘れていた言葉の説明。表象には三つの種類がある。記憶表象、想像表象、までは説明した。もう一つは、記憶や、想像に左右されない、見たままというものでした。それを「知覚表象」と呼びます。なーんだという感じですね。さてそれでは今日のお題は割りと簡単。君達がものを見たときに知覚表象以外に記憶や想像があいまってものの像が君達の脳みそに現れた経験はありますか?自分の過去を思い出してください。
古来日本には哲学は無かった。哲学とは超自然的にものを見る見方だから。そして18c哲学は強力な援軍を得た。それは科学である。科学も哲学同様超自然的なものの見方なのである。しかし西欧のこの超自然なものの見方とは裏腹に芸術や建築は自然を基礎としてものをつくってきた。ところで日本は古来超自然ではなく、自然な物の見方をしてきたのだが明治以降、科学を輸入しそれまでの自然に対し作為というものの考え方で近代化を推し進めた。西欧も同時にこの科学で近代化を行い。そして近代は建築を含め超自然なものを素直に受け入れたのである。言い換えると自然を拒否したのである。しかし21世紀はもはや自然を拒否できない状況となっている。changeの朝倉啓太が信州大学卒という設定になっているのは信州大学が自然のメタファーだからである。皆さんはその意味でトレンディー大学で勉強し社会は自然を学んだ大学生という眼で見ているのである。
そこで質問。君達にとって自然建築とは何か。曖昧な質問であることは承知の上。大学を卒業して最初のクライアントに「自然建築」を作ってくれといわれ君たちはどう答えるのか?教えて欲しい。
本日のテーマはオーダーと簡潔性である。さてどちらの話しでお題を出そうか?いや両方について考えてみることにしよう。
オーダーを考えると、無秩序への感心が生まれる。別の言い方をすると見えない秩序への関心が生まれる。そして無秩序は往々にして複雑なものであり、それは簡潔性の反対概念である。そこでだ、「無秩序にして簡潔なもの」。こう言うものは存在しないだろうか?事例を挙げて説明してほしい。必要があれば君なりの秩序、簡潔の定義も付記すること。
空間という概念は現代の建築を語る言葉の中でも最も多用されている。その起源はゼンパーの囲むことに始まりロースの被覆の原理へ受け継がれ、そしてヒルデブラントの視覚性に基づく連続空間というまた別の起源と重なり合いモダニズム建築の主要概念へと醸造される。一方、建築空間論へのアンチテーゼへの起源はシュマルゾウに始まる空間身体論、リップスの感情移入から、ハイデガーの空間から物、場という視線の変更へと繋がる。
そこで今日のお題だが、あなたにとってもっとも印象的だった空間を挙げよ。そしてその空間の何に(物か間か?)、それが間だった場合そのどのような特性に(囲われた場、連続性、身体性)それが物だった場合、物のどういう側面に心動かされたのか記せ。