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2008年05月 アーカイブ

2008年05月02日

第3講お題

今日の話はちょっと複雑だったけどわかりましたか?
デザインという言葉には①観念(設計)と②物(設計されたもの)という二つの意味があり、そこに2対の歴史がかぶってきている。一つはⅰ線(形・本質)とⅱ色(質料)という歴史、もう一つはⅰ自由学芸とⅱ熟練技術という歴史である。①観念はⅰ線、本質あるいは自由学芸への欲望の歴史の上にあり②物はⅱ色、質料、熟練技術の歴史の上にあるのである。つまりデザインということばの二つの意味が、建築ひいては美術史のきわめて本質的は2面性を象徴しているということなのであった。

さてそこで今日のお題であるがずばり直球。絵でも建築でもいい、線と色、形と素材、どちらが重要だと思うか、その理由を付して800字程度で答えよ。

2008年05月10日

第四講お題

今日の話はフレキシビリティ。グロピウスが言うようにこの概念の登場とともに建築家の設計は単に竣工時の建築を設計するだけではなく、100年後の建築を設計するところまでその射程は延びてしまった。これは結構面倒くさいことである。100年後の建築など、いや社会など予言できない。自分の死んだ後のことまでどうやって責任をとれようか?しかし建築家はそれを期待されることになってしまった。そこで「あなたは100年建築をどういうコンセプトで設計するか」これが今日のお題である。800字以内で答えよ

2008年05月14日

第5講お題

formは建築では数少ないギリシア時代から現代まで使われている用語である。そしてその用語は近代に入り特に重要視された。それは批評においてformalism=形式主義が主流となったことに関係する。それではここで質問。君達にとって形は建築の中でどれほど重要か?もっと重要なものがあるかないか?建築の事例を挙げながら、この点を論じて欲しい。

2008年05月19日

第六講お題

本日のテーマは機能。そしてこの言葉の現代的意味=使い勝手である。しかしそういう意味でこの言葉が使われ始めたのはつい20世紀の前半であると言うことをお話した。それはドイツ語のツヴェックメーシッヒという意味合いである。その対概念はザッハリッヒである。これは物の耐久性、合理性、経済性など人間を介在しない概念と考えて良い。
そこで君達の身の回りのものでツヴェックメーシッヒではないがザッハリッヒなものを事例をあげて説明し、それに対する君達の評価を下して欲しい。

2008年05月26日

第七講お題

18~19世紀はリバイバリズムの時代であった。一方しかしそこにはモリスのように未来の視点から現代の刻印こそが歴史であるという立場もあった。

そこで本日の質問は単刀直入に、あなたがヨーロッパ中世の街並みに建築の設計を依頼されたとしてあなたは歴史とどう対応するか、基本的な歴史への考えそしてそれを建築に応用するときの手法並びにそうした態度をとることの理由を述べよ。(1000字程度)

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