2008年07月15日

第十四講お題

最終講義のテーマは型と使用者。型は分析に使うと同時に創作にも使うこと。使用者とは普通名詞の使用者か固有名詞の使用者かで大きな差があること。この2点が今日のポイントである。
そこで今日のお題。分析的型を利用して次ぎの問いに答えて欲しい。善光寺表参道トイーゴから山門までの両側の建物を数種類に分類するとしてその分類の基準を記して欲しい。ただし次ぎの分類は除く。①竣工年代に着目して、江戸、明治、大正、昭和、平成の5つに分類する、②構造に着目して、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、組積造、混構造の5つに分類する。③用途に着目して、ホテル、商店、オフィス、劇場、役所、住宅、駐車場の7つに分類する。以上の3つ以外で考えて欲しい。尚書き込む際には以前の書き込みを全て読みそれらとは異なる内容とすること。つまり早い者勝ちである。書き込みの少ない人絶対に書き込むこと。

2008年07月08日

第13講お題

truthと言う言葉を僕は真実と訳したが、どうも違うなあと感じて今日は唯一の正しさと言い換えてみた。これはtruthの第一義である真実(唯一の事実)と第二義の正しさを組み合わせた訳である。さて授業ではこの意味でのtruthは現在存在しにくいものであることを示した。しかしぼくらは日常、唯一ではないがある正しさに則り生活をしているものである。もちろんそれは建築にもあるのではないか?昔のひとはそれを構造だとか表現だとか言ったのだが、では現代ではそうしたものが何かあるだろうか。それは上述の通り唯一ではないのだが、数ある中の一つで構わない。それをあげてみて欲しい。最近書き込みが減っているが、これも評価の一部。書き込み数が少ないと成績は下がるので頑張って書く事。

2008年07月02日

第十二講お題

建築が生まれた時から構造はあったのだが、「構造」という言葉が使われた(その要素を自覚的に認識し始めた)のは近代以降であった。そしてその契機は生物学にあったというのが今日の話しのスタートである。そして現代の建築家は構造を見せるか隠すか、あるいは構造に整然と力が流れることをよしとするかしないかいくつかの考え方があることをお話した。僕は構造を見せたい、しかし整然とした流れは諦めている。さてそこで君達に聞いてみたい。構造が露呈した建築と隠れた建築とどちらがどういう理由で好ましいか?

2008年06月26日

第十一講お題

空間という概念は現代の建築を語る言葉の中でも最も多用されている。その起源はゼンパーの囲むことに始まりロースの被覆の原理へ受け継がれ、そしてヒルデブラントの視覚性に基づく連続空間というまた別の起源と重なり合いモダニズム建築の主要概念へと醸造される。一方、建築空間論へのアンチテーゼへの起源はシュマルゾウに始まる空間身体論、リップスの感情移入から、ハイデガーの空間から物、場という視線の変更へと繋がる。
そこで今日のお題だが、あなたにとってもっとも印象的だった空間を挙げよ。そしてその空間の何に(物か間か?)、それが間だった場合そのどのような特性に(囲われた場、連続性、身体性)それが物だった場合、物のどういう側面に心動かされたのか記せ。

2008年06月16日

第十講お題

本日のテーマはオーダーと簡潔性である。さてどちらの話しでお題を出そうか?いや両方について考えてみることにしよう。
オーダーを考えると、無秩序への感心が生まれる。別の言い方をすると見えない秩序への関心が生まれる。そして無秩序は往々にして複雑なものであり、それは簡潔性の反対概念である。そこでだ、「無秩序にして簡潔なもの」。こう言うものは存在しないだろうか?事例を挙げて説明してほしい。必要があれば君なりの秩序、簡潔の定義も付記すること。

2008年06月11日

第九講お題

古来日本には哲学は無かった。哲学とは超自然的にものを見る見方だから。そして18c哲学は強力な援軍を得た。それは科学である。科学も哲学同様超自然的なものの見方なのである。しかし西欧のこの超自然なものの見方とは裏腹に芸術や建築は自然を基礎としてものをつくってきた。ところで日本は古来超自然ではなく、自然な物の見方をしてきたのだが明治以降、科学を輸入しそれまでの自然に対し作為というものの考え方で近代化を推し進めた。西欧も同時にこの科学で近代化を行い。そして近代は建築を含め超自然なものを素直に受け入れたのである。言い換えると自然を拒否したのである。しかし21世紀はもはや自然を拒否できない状況となっている。changeの朝倉啓太が信州大学卒という設定になっているのは信州大学が自然のメタファーだからである。皆さんはその意味でトレンディー大学で勉強し社会は自然を学んだ大学生という眼で見ているのである。
そこで質問。君達にとって自然建築とは何か。曖昧な質問であることは承知の上。大学を卒業して最初のクライアントに「自然建築」を作ってくれといわれ君たちはどう答えるのか?教えて欲しい。

2008年06月03日

第八講お題

さて先ずは今日忘れていた言葉の説明。表象には三つの種類がある。記憶表象、想像表象、までは説明した。もう一つは、記憶や、想像に左右されない、見たままというものでした。それを「知覚表象」と呼びます。なーんだという感じですね。さてそれでは今日のお題は割りと簡単。君達がものを見たときに知覚表象以外に記憶や想像があいまってものの像が君達の脳みそに現れた経験はありますか?自分の過去を思い出してください。

2008年05月26日

第七講お題

18~19世紀はリバイバリズムの時代であった。一方しかしそこにはモリスのように未来の視点から現代の刻印こそが歴史であるという立場もあった。

そこで本日の質問は単刀直入に、あなたがヨーロッパ中世の街並みに建築の設計を依頼されたとしてあなたは歴史とどう対応するか、基本的な歴史への考えそしてそれを建築に応用するときの手法並びにそうした態度をとることの理由を述べよ。(1000字程度)

2008年05月19日

第六講お題

本日のテーマは機能。そしてこの言葉の現代的意味=使い勝手である。しかしそういう意味でこの言葉が使われ始めたのはつい20世紀の前半であると言うことをお話した。それはドイツ語のツヴェックメーシッヒという意味合いである。その対概念はザッハリッヒである。これは物の耐久性、合理性、経済性など人間を介在しない概念と考えて良い。
そこで君達の身の回りのものでツヴェックメーシッヒではないがザッハリッヒなものを事例をあげて説明し、それに対する君達の評価を下して欲しい。

2008年05月14日

第5講お題

formは建築では数少ないギリシア時代から現代まで使われている用語である。そしてその用語は近代に入り特に重要視された。それは批評においてformalism=形式主義が主流となったことに関係する。それではここで質問。君達にとって形は建築の中でどれほど重要か?もっと重要なものがあるかないか?建築の事例を挙げながら、この点を論じて欲しい。

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