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第九講お題

古来日本には哲学は無かった。哲学とは超自然的にものを見る見方だから。そして18c哲学は強力な援軍を得た。それは科学である。科学も哲学同様超自然的なものの見方なのである。しかし西欧のこの超自然なものの見方とは裏腹に芸術や建築は自然を基礎としてものをつくってきた。ところで日本は古来超自然ではなく、自然な物の見方をしてきたのだが明治以降、科学を輸入しそれまでの自然に対し作為というものの考え方で近代化を推し進めた。西欧も同時にこの科学で近代化を行い。そして近代は建築を含め超自然なものを素直に受け入れたのである。言い換えると自然を拒否したのである。しかし21世紀はもはや自然を拒否できない状況となっている。changeの朝倉啓太が信州大学卒という設定になっているのは信州大学が自然のメタファーだからである。皆さんはその意味でトレンディー大学で勉強し社会は自然を学んだ大学生という眼で見ているのである。
そこで質問。君達にとって自然建築とは何か。曖昧な質問であることは承知の上。大学を卒業して最初のクライアントに「自然建築」を作ってくれといわれ君たちはどう答えるのか?教えて欲しい。

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2008年06月11日 11:27に投稿されたエントリーのページです。

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