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2006年11月 アーカイブ

2006年11月01日

第五講お題

今日も淋しく少人数授業である。土本研究室の諸君。調査はしっかりやってくれたまえ。しかし授業にも出たまえ。つまり講義の無い時に調査をすることを勧める。レポート量が多くなるよ。休みが多いと。

さて今日の話はフォルム、形である。これはなかなか面倒くさいテーマである。だから講義内容を反芻することはしない。即お題である。「あなたは建築の形をヴェルフリン的に認識することができるか?」できる人はその経験を記せ。そうではない人はヒルデブラント的、シュマルゾウ的そのどれかの認識方法に則り自らの経験を記せ、800字とする。

2006年11月08日

第六講お題

今日の話は機能。最初に皆に機能の意味を書いて貰った。大体は物の役割とか能力と書いてある。そして一人使いやすさと答えた人もいた。この後者はドイツ語のツヴェックマーシッヒに相当する概念であり、役割というあたりは機能が生物学の類比で建築に登場したあたりの意味になる。ヴィオレ・ル・デュクあたりの使い方である。ところでドイツ語では機能にあたる言葉にもう一つザッハリッヒという言葉もありこの2つの言葉の微妙なニュアンスの差の重要性を講義では強調した。
そこで今日のお題だが、あなたにとってザッハリッヒな建物とツヴェックマーシッヒな建物を例に挙げ、それらの差異を言葉の意味に照らし合わせ特徴付けた上で、これらの建物の将来的な可能性、あるいはあなたにとってどちらの性質の方がよりよい建築となりうるか考えていただきたい。800字。

2006年11月16日

第七講お題

今年は波乱含みだ。今日はじめて授業に来る人とかもうやめたと思っていた人が取っていたりとか。
デザイン的な講義しているのは僕だけだからまあ広く聴いて欲しい。だからあまり厳しい規律は作りたくないし、欠席何回で単位あげないとか最初に言いたくはないと思って言わなかったのだが。

とにかく最後までがんばろう、欠席多くとも単位が欲しい人はそれなりのレポートを最後に課すので心して欲しい。それから講義日の変更は恐縮ですがよろしくお願いします。なるべく落ちが内容に調整したつもりですが、。

さて長くなった。今回の話は歴史。歴史は踏襲するものか、創るものか。そんな話から始まり、ヴィオレ=ル=デュクとウィリアム・モリスが登場した。今時、歴史は踏襲するものだと考えている人は少ないとそ思う。そこでとりあえず、歴史は作るものであるというモリスの立場に立ったとしよう。しかし作るにしても歴史から何かを受け入れるというのは作る派においても多かれ少なかれ認めていたことである。
そこで聞きたい。歴史は作るものとして、しかしあなたは過去の歴史から何かを踏襲する。さて何を踏襲するだろうか?善光寺前藤屋ホテルを建て替えるという想定のもとに記せ。800字。

2006年11月28日

第8項お題

ちょっとお題が遅れました。恐縮です。
今回のお話は記憶である。これはかなり建築から遠ざかり心理学や哲学の分野に突入している。今回の話もかなり哲学的な内容が多かったように思う。しかしあまり難しく考えなくてもよい。覚えておいて欲しいのは3つの表象である。それは知覚表象と記憶表象と想像表象である。そして今日のお題だが、あなたが建築を見たときにこれら3つの表象が融合した経験はないか?あるいは2つでもよいのだが、そうした融合によって経験がより豊かに感じたことはないか?その経験を言葉にして欲しい。字数は800字くらい。

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