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2006年10月 アーカイブ

2006年10月04日

自分の学校の性格

それでは今日は先ず第一回めの授業なので皆さん簡単な自己紹介をしてください。とるかどうか迷っている人も後でやめてもかまいませんからとりあえずお願いします。
それで今日のお題ですが、君のこれまでの学びの舎である学校、小学校でも中学校でも、高校でもいいが、その建物の性格を描いて欲しい、授業では性格とは『用途、場、雰囲気、製作者の性格』などなどいろいろありました。それも思い出しながら、自分の学校の性格をインパクトのある言葉で皆に伝えててください。それでは土曜日中にコメントから入って記入してください。(字数は800字前後)

2006年10月12日

第ニ講お題

今回のお話はコンテクスト。文脈であった。授業でも話したが、美しい街並み、或いは歴史的な街並みの中で建物を新築する時にはその街並みとの馴染みというものをいやがおうでも考える。それはまあ常識というものである。しかしそんな継承すべき、あるいは注目すべき街並みが無いような場所に建物を建てるときあなたはその場所をどう考えるか?
そこで質問。東京湾岸の埋立地、隣地の3方は原っぱ、一辺は海。海にはコンテナ船が行きかう。空は羽田飛行場に着陸する飛行機が轟音をたてて飛んでいる。100メートルくらい先には工場が見える。そんな場所に10階建てのマンションの設計をすると考えてみよう。あなたはこの状況から何をこの場所のコンテクストと考え建築の設計に反映させられるだろうか?コンテクストくそ食らえとコールハースのように言うのか?それとも何かを得ることができるのか?800字で答えて欲しい。

2006年10月18日

第三講お題

今日の話はデザインの言葉の意味の2重性。それは物であり概念であった。そしてその2重性は西洋哲学史に貫かれる、形式と質料、西洋美術史に流れる、線と色、そして学問の体系である自由学芸と熟練技術。この3つの他分野にわたる、しかし関連する項目の対概念を背負っているのである。そして再度この言葉を建築に引き戻して考えるなら、現在の建築教育において、このデザインの2重の意味は合体してこそ充実したものになるはずであるというのが本日の結論。
そこで今日のお題だが、この観念的に入り込むと800時程度の論考ではまとまるはずも無いのでやや稚拙な問いだが、こうしよう「あなたは線的な絵画と、色的な絵画のどちらを好むかその理由は何か、具体例をあげて答えよ、800字」

2006年10月27日

第4講お題

さて、今日の話はフレキシビリティ。『言葉と建築』では柔軟性と訳したがどうもあまりいい訳ではなかったと反省。しかしそれに代わる言葉も見つからない。この内容の現代的意味で言えば、コールハースが使うredundancy(余剰、過剰)とか僕の言い方ではcapaciousness(包容力のあること)等の言葉の方が内容をを正確に言い当てている。
さてグロピウスが言うようにこの概念の登場とともに建築家の設計は単に竣工時の建築を設計するだけではなく、100年後の建築を設計するところまでその射程は延びてしまった。これは結構面倒くさいことである。100年後の建築など、いや社会など予言できない。自分の死んだ後のことまでどうやって責任をとれようか?しかし建築家はそれを期待されることになってしまった。そこで「あなたは100年建築をどういうコンセプトで設計するか」これが今日のお題である。800字以内で答えよ。

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