« 2005年12月 | メイン | 2006年02月 »

2006年01月26日

十四講お題

またしても出すのが遅れている。申し訳ない。
最後の講義はテーマは二つ。型と使用者。型は建築をやる上ではかなり重要な概念である。今日のお題は型に絞って自然の分類を考えてみよう。
山国長野であるから、ちょっと車で走れば360度山という場所はいくらでもある。さあ天気のよい日君は貴女はそういう眺めのいい場所に行って周囲の山を分類することになった。360度山なら50から100くらいの頂が見えるであろう。そこでこの頂を一つの山と考えてみると、ここには50から100の山があることになる。そしてこの山を分類するのである。さてそのとき、あなたはどのような観点からこの山を分類するか?その方法は?そしてどのような結果が得られるであろうか?
ユニークな答えを期待する。(出題が遅れたので、締め切りは土曜日午後6時とします。都の西北からの答えも待ってるよ。)

2006年01月18日

十三講お題

先ず創平君復習頑張っていてえらいねえ。うちの学生も見習ってください。ネットは面白いねえこういうとび入り学生がいて。(まあネットでなくとも、僕がT大で講義した時は事務所のパートナーが毎回聞きに来てました。授業料払わずに。国立大学ですからねえ、意欲ある人には開放されていて結構なことですよねえ)

さて本日はtransparency とtruth二ついっぺんにやりました。transparencyは例のロウのliteralとphenomenalの話し。そしてtruthは結構長かった。現代の真実批判として、ボードリヤール、バルト、そしてルネサンスに戻り真実としての自然。構造的真実(ロドーリ、ロージェ、カンシー、シンケル、ピュージン、ヴィオレルデュック)。そして表現的真実という名称でロマン主義、ゲーテ。そして歴史的真実として、ヘーゲル。
さてそこで今日のお題。ボードリヤールやバルトを挙げるまでも無く、僕等の脳みそにはすでにそうした相対主義がいやと言うほど刷り込まれている。むしろ真実があるほうが新鮮である。そこで質問1、もうそういう何でもありの相対主義はいやだと感じるあなた。あなたにとって今あるいは将来こういう真実が生まれるのではないかと言う期待と希望を語って欲しい。そして質問2、いやどうあがいたっていまさら真実などありえないと感じているあなた。あなたにとってそれでは建築を正当化するもっとも大きな(へ)理屈はどこにあり得るのか。それを語って欲しい。
だんだん難しくなってきたが、わくわくするような答えを期待する。

2006年01月13日

12講お題

いやー申し訳ない。すっかり忘れてしまった。誰も教えてくれないのだからひどいものだ。坂牛研の連中は確信犯だな。今日だって昼一緒に食べたのだから「先生お題が出てませんよ」と言ってくれてもいいものを。

さて今回のstructureには二つの意味があった。一つは建物を重力に逆らい支えるシステム。もう一つは思考の枠組みである。そして、この後者がモダニズムにおいて話題にするのはそれを見せるのか見せないのかということになる。そこで今日のお題。
「あなたが今まで見た建築で構造が最も美しく露出していたもの、その逆に構造がどこにあるのか皆目見当もつかないが素晴らしいと思った建築、双方を例示せよ」である。遅くなって恐縮だが締め切りは火曜日の昼までとする。