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建築の規則

東京大学文学部 美学芸術学科特別講義 2007年夏

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付1 先天的と後天的 - intention

《参考文献》

[A]…講義の理解を深めるために是非一読を(入手も容易)。
[B]…講義の内容を発展的に拡張して理解したい人向け。
[C]…やや専門的だが、面白い本。
[D]…やや専門的かつ入手困難だが、それだけに興味のある方は是非。

  1. ムスタファヴィ/レザボロー (M. Mostafavi / D. Leatherbarrow)、1999(1993)『時間の中の建築』(黒石いずみ訳)、鹿島出版会 [B]
    ● ウェザリング(風化)という概念で建築を切り取る、日本にはあまり見られない興味深い視点。

  2. Rem Koolhaas, 1991 "S, M, L, XL", 010Publishers [C]
    ● モダニズム建築の量の表現力(非表現力)を扱った最初(で最後)の書。

  3. レム・コールハース(Rem Koolhaas)、1999(1994)『錯乱のニューヨーク』(鈴木圭介訳)、ちくま学芸文庫 [B]
    ● コールハースの理論家としての第一歩であり、建築以外にも大きな影響を与えた一冊であろう。

  4. 八束はじめ+吉松秀樹、1997 『メタボリズム』、INAX出版 [B]
    ● メタボリズムという日本だけに発生した建築運動の最近のまとめ本。

  5. Nikolaus Pevsner, 1976 "A History of Building Types", The National Gallery of Art [B]
    ● ビルディングタイプを扱った古典的名著。

  6. 五十嵐太郎+大川信行、2002 『ビルディングタイプの解剖学』、王国社 [B]
    ● 上記名著に対抗して登場。

  7. 大倉三郎、1957『ゴッドフリード・ゼンパーの建築論的研究』、中央公論美術出版 [C]
    ● ちょっと高いので図書館で眺めてください。でもゼンパーの研究書は世の中に殆どありません。そもそもゼンパーの書は翻訳本がありません。リーグルの批判はあるものの、建築的には彼の唯物論は半分は正しい。

  8. 椹木野衣、2001『増補シミュレーショニズム』、ちくま学芸文庫 [A]
    ● カスタマイズもリミックスもサンプリングも現代的な肩の力を抜いたスタンスです。

  9. エドマンド・バーグ(Edmund Burke)、1757(1999) 『崇高と美の観念の起源』(中野好之訳)、みすず書房 [A]
    ● モダニズム建築において崇高概念はビッグネスと共に不可欠。