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スタイルの断絶面が見える。

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クスコは15世紀半ばに確立したラテンアメリカの帝国インカ帝国の首都だった。その帝国の一つがマチュピチュである。首都クスコは16世紀にやってきたスペイン人にクスコから追い出された。スペイン人はインカの建て物の多くを破壊し、一部その基壇の石積みの上に自分たちの建物を築いた。その典型的な例がサンドミンゴ教会修道院である。インカの石積は、目地が無く複雑な形状をしている。彼らは文字を持たなかったので、その技術の内容が神秘的なベールに包まれている。建物スタイルが政治的に変わる時、それが征服や革命の場合、スタイルは融合することはなく断絶する。しかしこういう風に断絶面が綺麗に残るのはあまり見たことがない。

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