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このリアリズム

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おおむろ君の愛する小説家川崎長太郎のブックフェアに行った時に並んでいたつげ義春を風呂で読む。彼が川崎を好む理由がよく分かる。彼らが共有するのは「超低空飛行」。明るい未来があるわけでもなく、貧しいけれども豊かな精神があるわけでもなく、熱い恋があるわけでもなく、何もない、ただただギリギリに生きているその生き様だけがあるのである。その何が楽しく、愉快なのかと言われると何も楽しくないし、愉快でもない。そして社会主義リアリズムのような主張があるわけでもない。でもそこにはそれでも生きている生という事実が転がっているのである。

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コメント

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