ファイナルレビュー
一週間のワークショップのレビューが朝9時から始まり終わったのは夜の7時
約10時間のロングレビューだった。何人の作品を見たのか准教授のアントンに聞いたら50だそうだ。アントン、エルンスト、ムッフ。そして数名のアシスタントと僕の5人でクリティークをした。最後にワークショップの印象をコメントした。ヨーロッパのしかも歴史が長く伝統を重んじ、クラシカルな建築と都市の考え方に満ち溢れたこの場所で果たして僕に都市空間を教えられるのか???30年ぶりにウィーンにやって来て都市の厳格なルールを感じるにつけ、いやいや僕にはこのルールが被せられた場所を教えるのは難しいと感じた。だから僕が彼らに探して来させたのはそういうルールからはみ出てしまう。Discontinuous Viennaである。彼らが見つけてきたウィーンの不連続面は面白かった。こんな古典の街にもこんな場所があるのだということに再度都市という人工のなかにある自然を再認した。
50人のうち17人が4月に日本にやってくる。彼らと東京で再会するのが楽しみである。