東京の不連続
朝から理科大入試の試験監督。今日は薬学部である。4時すぎに終わり、六本木での甥っ子のライブの前に時間があるので青山ブックセンターで本を探す。3月のウィーンでのワークショップで東京とウィーンをテーマにする。主として東京の街中コンテクストの中での不連続に注目したい。ここで街がガラッと変わるという場所を探し、その場所にその差を強く意識させる装置としての建築をデザインせよということを考えたい。できることならウィーンでそういう場所を発見したい。エルンストはこれと逆のことをやった。つまり都市のスムーズな流れを壊す、壊れている場所を見つけてそれを繋げよというWSをやったのだが、僕はその逆に興味がある。都市の中で人々が不連続と感じる傷口をさらにこじ開けたい。そうすることで人々が否応なしにその場所に覚醒して都市を感じるからである。そんな傷口を示す写真や文章や詩や絵を探した。適切と思うものは少なかったが、高校の先輩である都築響一がtokyo styleの次にだした『東京右半分』や、やはり付属の先輩である越沢明が書いた『東京都市計画物語』などが目を引いた。それ以外にも成実弘至、なぎら健壱、皆川明のカーサブルータスの特集などを買い込んだ。一気に来週読もう。