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中野事務所に缶詰

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さてこの本の宣伝としてはじめにの文章を載せておこう。

大学を出てプロとして図面を描くようになった時に最初に言われたことは
「図面で一番重要なことはレイアウト!」だった。
それは寝耳に水。そんなことは大学で誰も教えてくれなかったからだ。残念ながら30年前に教えてくれなかったことは今でも教えられていない。加えてレイアウトが最重要であることも変わってはいない。

レイアウトを大学で教えない理由は、教える原理がきちんと定まっていないからである。何を教えたらいいのか先生もよくわかっていないからである。加えて工学部にある建築学科では教えることが多すぎてこういう大事なことを教える時間がないからである。
そこで背水の陣で学生からプロまで、レイアウトを自習できる本を作ることにした。自習できるということは原理をきちんと飲み込めてそれを実践できるということである。その意味で本書はその辺にあるグッドレイアウト集ではないしレイアウト原則集でもない。
この本は二章構成である。第一章は論理、第二章はその実践を学ぶように作られている。第一章では原理としてレイアウトの四つの方法とその効果をお示しする。第二章ではその方法を用いてプロのグラフィックデザイナーが建築家の作ったプレゼンボードを作り直すという荒技を紹介する。この二つを学ぶことであなたのプレゼンの感覚は飛躍的に向上するはずである。

学生のみならず、プロも含めて彼らのプレゼンボード(図面)を見ながら「惜しい」と思うことが多い。内容はいいのに表現がダメなのである。作っている方は内容がよければいいだろうと思っている節がある。しかしそれは大きな間違いである。表現が稚拙な人は設計者としての能力を疑われるものである。ゆえに『建築プレゼンのグラフィックデザイン』の習得は設計者として生きていくための最初のステップなのである。

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