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ファストファッションー無駄遣いのメカニズム

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エリザベス・L・クライン(L. Cline E)鈴木素子訳『ファストファッション――クローゼットの中の憂鬱』春秋社2015を読む。タイトル通りH&M Forever21 Zaraその他大量生産格安販売のファッションを徹底取材。その結果著者が辿り着いたファストファッションの真実とは
① 人々に必要以上の服を欲しがらせるために数週間ごとに新しい記号を並べて欲望を喚起する。
② そうやって生まれた欲望の経済力に見合う値段をつけるために一つの製品を数万単位で生産する。
③ 同様に値段を下げるために東南アジアの労働力を最低価格で酷使する。
④ そうやって消費された衣類は消費者のニーズを超えて溜まり最後には捨てられる。

こうし反省から生まれるこれからのファッションとは自ら創るか廃棄された服をリメイクして着ると言うものである。なるほどそれはその通りだと思う。この恐るべき無駄遣いのメカニズムは少々変えないといけない。衣も住も同じ。

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