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究極の人間主義建築ー待庵

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利休の茶室「待庵」は二畳である。二畳と言うことは身長180センチの人がごろんと横になって手を横に伸ばすとこの平面にぴったりとはまることになる。藤森照信と山口晃が待庵を見に行って藤森さんがそうやってこの空間を確かめたそうだ(藤森照信×山口晃『日本建築集中講義』淡交社2013)これぞダヴィンチの人体解剖図(ヴィトルヴィウス理論の説明図)と同じ発想であると藤森さんは説明したとか。
『人間主義の建築』(Architecture of Humanism)を翻訳していた時にヒューマニズム建築とはつまり人体寸法建築よねと自分の中で結論付けていた。それもあって邦訳を人間主義としたのだが、待庵こそがルネサンス建築なんて超越した究極の人間主義建築なのかもしれない。もう一度行って僕もひそかにごろりと横になってみたい。

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