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ブラジルで中国の空気を感じた

1週間のブラジル行脚は4都市を性急に回るものだった。ブラジルは勢いがあって、煩くて、人々はいつも走り、エリートはプライドが高く、しかし若い学徒は冷静に国を批判し、物価は恐ろしく高く、街はいたるところが工事中で、大都市にはホームレスが溢れ、それで来年はワールドカップ、再来年はオリンピックを行い、それが国を豊かにするとはだれも考えず、天才的建築家がいたけれども、民度はさほど高いわけではない、らしい。僕の知る限り今のブラジルの空気は中国のそれにかなり近い。近代建築の伝統ははるかにブラジルのそれの方がうえではあるが。別れ際にウゴ教授が言っていたが、今ラテンアメリカで元気なのはチリ、ブラジル、メキシコだと。それは建築のこと?と聞いたら、うーん建築かもしれないし経済のことかもしれない?と言っていた。
夕刻の飛行機でブエノスアイレスに戻る。面白いいものでこの地球の裏側の異国でも一度外に出て戻ってくると故郷に戻ってきたような安心感がある。ブラジルに行ったおかげでアルゼンチンが相対化された。次はチリかメキシコか?ラテンアメリカへの興味は尽きない。

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