自らを切磋琢磨して人に負けるな
キャリア官僚は入省してから競争人生を一生送る。そこで自らを切磋琢磨して能力を発揮する。それが嫌な人はこの著者のようにさっさと官僚をやめて大学の先生などになってしまうらしい(中野雅至『キャリア官僚の仕事力―秀才たちの知られざる実態と思考法』)。官僚的な人生に興味はないけれど官僚の知り合いが本書をくれた。
読んでみるとああ俺には関係ないけれど学生がちょっと読んでみる価値はある。二つのことは見習ってもいい。一つは時間管理術。もう一つは競争心。時間管理とは締切から逆算して今日やることを実行する術である。学生は締め切りの重要性が分かってない。社会では、締切に遅れたらお金はもらえない。一度そういう苦い経験をしないと分からないのであろう。だから時間に遅れたレポートには絶対単位は与えない。
次に競争心。今の学生は恐ろしいほどに皆で仲良しこよしである。もちろん仲良しであることは重要である。しかしそれと勉学の競争心は別の問題である。そこを割り切り自らを切磋琢磨する精神力は必須である。