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村上春樹の新作(『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』)を読む

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久しぶりに村上春樹を読んだ。話題の前作は読んでいないので10年ぶりくらいだろうか?クライマックスの舞台がフィンランドだったのは奇遇。あの時間が止まったような街の静かさが小説の舞台としてフィットしていた。色彩を持たない多埼つくるの友人との会話がすこしだけ心に残った。
「僕には個性みたいなものもなかった」
「生きている限り個性は誰にでもある。それが表から見えやすい人と、見えにくい人がいるだけだよ」

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