北欧の町はどんよりした色に包まれているし、天気はいつも曇りのち雨みたいな状態だし(ここ数日例外的に晴れているが)彼らはほとんど真っ黒なコートにおおわれているのだが、マリメッコやイッタラやアラビヤなどが明るく透明で鮮やかなのはどうしてだろう。町を歩けばショウウィンドウ―はどこもそうであるし、黒いコートを一度脱げばその下は陽気な色に包まれている。
こちらの人に言わせれば、北欧の長く暗い冬を家で過ごさざるを得ない彼らにとって、せめてその生活が明るく楽しい色や輝きに包まれていたいと言う希望なのだそうだ。なるほどね、やはり北欧を知るには一年間いてみないと無理なのかも。