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王羲之見たぞ しかし直筆はないのだ


上野公園に新しくできたガーデンカフェで昼食をとり国立博物館に向かう。王羲之展を見る。平日の昼間だと言うのに10分待ちである。書人気はすごい。
王羲之は中国晋の時代、4世紀の書家である。中国の書の神様みたいな人なのだろう。
それにしても王羲之展と言いながら王羲之の直筆は一点もない(見た限りでは)すべて弟子たちが書き写したものあるいは臨書したものなのである。
更に展示には王羲之の字を臨書した唐の時代の巨匠の作品があり、其の唐の時代の巨匠たちに習った宋の時代の書家の作品があり、彼らに習った元、明、清の書家の作品が並ぶのだが、字が時代とともにくねくねしてくる(ように見える)。配偶者に言わせるとどんどん駄目になってきているのらしい。昔ほどいいという通念が確立している芸術分野もそうないのでは?

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