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直近の記憶が消える


朝食をとりながら森美、会田誠展に午前に行くか午後に行くかという話になり、午前にした。のだが1時間後さあ行こうと言うと彼女はまだ支度をしていない。それどころか笑いながらさも勝ち誇ったように「午後行くって決めたじゃない!」と言うのである。そうだったかなとその気になったのっだが、少し考えた。いや午前中と決めたはずである。「午前中に行って僕は帰り、あなたはそのあと映画を見るって言ったじゃない?」と言ったら、「あっそうだった」と思い出した様子。最近こういう直近の記憶があやふやになってお互いが壊れる時がある。
さてそれでは仕方ない30分待つことにした。手元にあった蓑豊『超<集客力>革命―人気美術館が知っているお客の呼び方』角川新書2012を読んで待つ。近年まれにみるタイトルと内容に整合性のない本でびっくり。編集者が勝手に派手な名前付けたのだろうか?
その中に美術館が人を呼ぶためにはデザインが重要という話がある。そこでのデザインとは建築、ポスター、オリジナルグッズなどだそうだ。それが売れるためのクライテリアをスタンフォード大の教授が提唱しており著者はそれに共感するという。
1) 単純
2) 意外性
3) 具体性
4) 信頼性
5) 感情に訴える
6) 物語性
がそれだそうだ。これを見てわかるのは単純、具体、感情、物語は人にものを伝える時の基本で信頼性は安心感を与える。ただそれだけだと平坦だから意外性というやつがある。
30分経て森美に行って会田誠を見ながら、ああ会田自身がこれだなと思った。実に単純具体感情物語である。そしてたまにそれを上手に裏切ってくれる。とにかくうまいからあまり深みは必要ない。端的にわかりやすくあとは技術で押しまくれば伝わる。
このクライテリアは繰り返しになるが展示作品のものではなく、建築やグラフィック用である。そう考えると、ああ会田誠みたいな建築家いるようなあって気が付く、単純でわかりやすく、信頼感があってでもちょっと意外性も入れておくなんて言う人、、、、

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