かかわりの指数SQいくつ?
国際交流基金で去年作ったCREA LAB(ブエノスアイレス、バルセロナ、東京を結ぶ都市建築研究グループ)の日本ミーティングを来年度末にやろうと企画している。ブエノスアイレスから二人、マドリードから一人招いてレクチャー、展覧会、シンポジウム、ワークショップをやろうというものである。朝からその書類をひたすら書き続けていたら夜になった。このミーティングのコンセプトの一つはグローバル化する世界の中でローカリティをいかに担保するのかを一緒に考えようというものである。
夕食後鈴木謙介『SQ“かかわり”の知能指数』ディスカヴァー・トゥエンティワン2011を読んでいたらこれからのSQ社会で求められる人材は「グローバルに考え、ローカルに行動する」人と書いてある。つまりある地域のことをうまく考えるにはアイデアを世界中から持ってきてそれらをつなぎ合わせるコーディネート能力がいるというわけだ。まさに午前中やっていた作業はローカルに行動するためにグローバルに考える作業だった。そしてこのコーデ能力の指数がつまりsocial quotientである。知能指数(IQ)ではなく心の指数(EQ)ではなくかかわりの指数(SQ)がこれらかは大事だというわけである。
しかしこういう言葉が出てくると確実に「なにを言おうとIQの低い奴は使いものにならない」と言う輩も後を絶たない。