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織田作之助「競馬」面白いよ


先日友人と飲んだ時、織田作之助という人の「競馬」という短編が面白いと言われ読んでみた。ものの20分もあれば読める話である。小説なんてよほどのことが無い限り読まなくなったが、たまに人に勧められると読んでみる。だいたい面白くないのだが、これは面白かった。京都大学出身の糞真面目な男が酒場の女に恋して結婚するのだが、女が癌になって死んでしまう。死ぬ間際に届いた昔の男からの手紙に「競馬場で待っている」と書かれていたのが死後も気になり競馬にはまる。そしてそこでその昔の男に邂逅し、憎悪の念が湧くのだが、有り金で最後に買った馬券がその男と同じで勝利し、その憎しみが共感に変わると言う話である。こうやって書いてしまうと何ともつまらない。いや読んでいても対してわくわくするわけでもない。そもそも僕が好きな小説はこんな普通の話が多い。映画もそうなのだが血わき肉躍るような話はカタストロフィを味わうものの面白くはない。というわけでこの小説はお勧めである。織田作之助「競馬」。

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