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敷地見たりプレス発表したり


○コンペ敷地の視察 奥の女性がベレン・モネオ、隣が旦那のジェフ・ロック2人でラファエル・モネオ事務所を切り盛りしている

○アナがディズニーランドだと怒っている開発。日本人には分からんな。

○ITSMO大学のチャペル。これを見て思い出すのはバラガンの教会。黄色いガラスはとてもポピュラーなのだそうだ。

○例によってこんなでかいポスターが。僕を読んだ理由は学生の希望と聞き少し嬉しい。

○プレスコンフェレンス。右からシルベリオ:メキシコのランドスケープアーキテクト。パブロ:佐々木アソシエイツ、彼はアルゼンチン生まれなので話がはずむ。ホルヘ・モンテス:グアテマラ建築の父のような人シンポジウムには彼の名が冠されている。アナ:建築学科長。長崎全権特認大使。ベレン・モネオ:ラファエロの娘、気さくで賢くてとてもいい人。そして僕。

グアテマラに来た目的の一つはITSMO大学で年に一回行う建築会議で活動し、スピーチをすること。もう一つはコンペの審査。午前中はその敷地視察。グアテマラシティは旧市街と新市街に分かれている。旧市街は歴史遺産が有るものの少々荒れ気味。例によってそばにはスラムもある。市は復興局のを設置。ダウンタウンが荒れるのはアメリカも同じ。今はどうか知らないが、僕がLAにいた時はダウンタウン開発局があり、その活動の一環で磯崎さんのMOMAができた。僕の修士設計もダウンタウンのインターベンションだった。おそらく何処でも新しい街が隣接あるいは周りにできる場合は古い街が閑散とする(例外は北アフリカのメディナ)。
復興局を先ず訪れ彼らの作業を聞く。かなり高度な作業をしている。彼らの提案はInternational Architecture Biennale Rotterdamで銀賞を受賞したそうだ。彼らに連れられてコンペの敷地である大きな市場とその周りのバスターミナルを見学。驚くべきことにこの視察に警察官が2人随行。案の定ジャンキーおじさんがよって来た。
この審査はBelen Moneo(ラファエロ・モネオの娘)とその旦那Jeff Brock と一緒に行う。彼らはコロンビア大学の同級生で南京のシンポジウムで友達になったReinhold Martinの友達だった。世の中狭い。
昼はITSMO大学建築学科長のアナに連れられ新市街へ。20分行くと突如風景はアメリカの郊外の。こんな調子だから彼らはアイデンティティを語りたいのである。さて昼を食べたところはスパニッシュコロニアル風の開発。飲食物販住居のコンプレックス。彼女はまるでディズニーランドだと怒っている。これってコロニアルスタイルじゃないの?と聞くと全然違うしたとえそうだとしてもナンセンスだと憤る。こんなコピペは僕がいた長野でもあったと言うと、問題はへんちくりんなものを人々が好きだと言うところだと言う。そう言えば中国でも売れるマンションはボザールコピーだと嘆いていた。世界中で同じことが起こっているを知る。
夕方大学でプレスコンフェレンス。大使館から大使と書記官がいらっしゃった。書記官が「最近まで中国にいらっしゃったそうで」とおっしゃるので驚く。ブログを見ているという。プレスコンフェレンスではいきなり振られて焦る。大使が僕の説明を十分にしてくれていたようなので、アイデンティティは難しいと語りお茶を濁す。
それが終わりSASAKIアソシエイツのやっているワークショップを覗く。10チームが全て違う未踏の敷地を選び3000㎡のインフォメーションセンターを設計中。2日で何ができるか楽しみである。
その後8時からは大学と産学協同しているコンクリート会社のエンジニア10人くらいとカクティルミーティング。フォーティーを読むことを勧める。
長い一日がやっと終わる。そうそうミーティングの途中で隣地の動物園からライオンの鳴き声が聞こえたのには驚いた。

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