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藤本壮介・竹内薫対談を聞く

藤本壮介さんと竹内薫さんの出版記念イベントに学生達と行ってきた。彰国社の神中さんから案内を頂き紀伊国屋のホールに初めて足を運んだ。
本のタイトルは『建築には数学がいっぱい!?』。なのだが、対談の内容は物理学だった。藤本さんは高校時代から物理学が好きだったそうで、今でも建築を考える時に物理学理論がちらちらするそうである。物事を相対的にとらえるとか、磁場が空間を歪めるとか、粒子が質量をもって質量に引き付けられるとか。
竹内さんが巧妙な語り口で藤本さんから物理的思考を引き出した。藤本さんの知られていなかった側面(物理的思考)や、建築家同士の対談では出てこないような言葉がぽつぽつと現れて興味深かった。
今まで、人文社会学に比べて自然科学は建築に寄与しにくいと思っていたが、少し考えが変った。数学は分からないけれど物理の概念やモデルは建築を考える上では有効かもしれない。特に素粒子の動きはそのまま人の動きとアナロジカルに繋がりそうである。少し勉強してみようかな?

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