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松永さんの地域づくり本を読みました


長野にいる時よく思った。この町のサイズはコンパクトシティ化するのにちょうどいいと。チャリで暮らせるいいサイズ。もう少し小さければ徒歩圏内。これで流入する車がなければベストである。そこで先ずあの駅を地上化か地下化して障壁を無くし南北にトラムが走ればいいなあと思った。それから郊外から市街地に働きに来る人の家は中層化して市街地に移し、極力車を市街地に入れなければいい街になる。
その時、しかしコンパクトシティの間はどうしたらいいものか?とふと疑問が湧いた。長野市、上田市、小諸市などがコンパクト化するとして、その間はどうなるのだろうか?まあ農業地帯なのだが、ここにいる人たちはさすがに市街地に住むわけにはいかない。
そんなことをかんがえていたら松永安光さんの『地域つくりの新潮流―スローシティ、アグリツーリズム、ネットワーク』彰国社2007が実に同じような疑問と動機の上に書かれていると知った。
いま茨城県の某町の農業街づくりのお手伝いをしている。今日も町長さんと3時間じっくりお話した。この本のことをお伝えした。町長はドイツ、フランスのアグリツーリズムの視察に行かれる。農業を経済行為から文化活動に格上げしたいとおっしゃる。マルクス的に言えば農業を下部構造から上部構造に格上げしようと言うわけである。
それって字義的には矛盾しているけれどとてもよく分かる話でもある。というのも、農業は食文化であり、風景なのだから。とてつもなく大きな話ではあるがそういう時代が来たという気もする。

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