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世界4大文明と教わったが本当は6大文明

9月にグアテマラのイスモ大学(Universidad del ITSMO)の建築ウィークに招待されている。行きたいところがあれば何処へでも連れて行くので早く来られる日を伝えるようにとメールが来た。そう言われても全く知らない国なので少々歴史を辿ることにした。青山和夫『マヤ文明――密林に栄えた石器文化』岩波新書2012を読んでみた。僕らは世界史で四大文明(黄河、インダス、メソポタミア、エジプト)を教わる。しかし世界にはあと二つ第一次文明(0からスタートした文明)がある。それがメソアメリカ(メキシコの大部分と中央アメリカ北部)の文明とアンデス文明(ペルー、ボリビア周辺)である。
UCLA時代にリゴレッタやムーアとメキシコのオハカという町で見た遺跡がある。これはサボテカ文明だった。これ以外に有名なアステカ帝国、やマヤ文明などがこのメソアメリカという地域の一連の文明に分類される。中でもマヤは最も長く続いたメソアメリカの中心的な存在だろう。その遺跡が多くグアテマラにもある。マヤ文明は30メートル近いピラミッドを持っているのだが、大型の家畜を持たず、人力が主体。さらに乳のでる動物を飼わず乳製品を食さない、しかもスペインに占領されるまで鉄器を持たなかった。人力以外を頼らず、道具の進歩がなく、食べ物の選択肢も比較的狭い、それも原因で小さな国家しかなかったのかもしれない?
一般の歴史本がこの辺りを包含していないのだから、建築史の通史も同様。この辺りを語るものは少ない。まして日本語になったモノだと殆どない。唯一ドリス ハイデン、ポール ジャンドロ『メソアメリカ建築 (図説世界建築史)』本の友社1997があるくらいである。
メールにはITSMOでのレクチャーのレジメを送るようにと書いてある。僕以外の海外招待建築家は4人。タイムテーブルを見ると僕の講演がしょっぱなである。レターをよく見ると僕のレクチャは Inaugural Lectureと書いてあった。あまり気にしていなかったけれど Inauguralというのは開会とか最初のという意味である。つまり基調講演ということである。今年のテーマはIDENTITYである。さてどうしたものか?

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