器用に溺れないように
午前中は早稲田の演習学生発表。今年は比較的静かな学生たちで少々物足りない。午後もいろいろ詰まっているので三朝庵で昼をとってさっさと事務所に戻る。1時にセットエンブの入江君とHPの打合せ1時半から荻窪の現場定例。現場定例を事務所でやるのもどうかと思うが、着工してから杭打ちまで一カ月。じっくり施工図作っている現場である。こういう現場も初めてだがクライアントが親類だからできることでもある。定例終って別件の打合せしてから大学へ。4時半から4年ゼミ。やっと一人、形になってきた。後4カ月。未だ4人くらいは迷走中。
6時から3年製図の講評会。今日のゲストは生物建築舎の藤野高志さん。ショートレクチャーで彼の土間のオフィスでを見て皆息をのむ。事務所の床が土でそこに木が生えているのだから。面白い人もいるもである。レクチャーの後合評会。若松スタジオ、高橋スタジオ、川辺スタジオ、木島スタジオ、塩田スタジオそして僕と呉君のスタジオ。ちょっと偏りがあるけれど、去年よりは着眼点が冴えている。でも詰めが甘い感じもする。模型のレベルは2年生の方が上かもしれない。でも数名は去年より確実に面白い。がんばれ。ゲストの藤野賞をもらったのはこの作品。こういう曲線だけで全体を上手にまとめられる人は所謂器用な建築家である。器用に溺れず更にステップアップして欲しい。器用な人ほど伸びないことが多いので。