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建築もモードだな


連日現場。今日は野木。階段手すりのモックアップを見る。なんだか凄い鉄の塊。
往復の車中でモードの本を拾い読み。井上俊編『ポピュラー文化』世界思想社2009:ジンメル曰く「流行とは与えられた凡例の模倣」。ロラン・バルト山田登世子訳『ロラン・バルトモード論集』ちくま学芸文庫2011、バルト曰く「モードとは定期的に現れる新作の集団的模倣」鷲田清一『ちぐはくな身体』ちくま文庫2005。鷲田曰く「モードと言う制度」は「流行の人間イメージを振りまいては季節ごとにそれを取り換える」こと。
モードの定義はかくの如しだがでは何故流行が現れるのか?ジンメル曰く「社会への依存の欲求を満足させる」「大衆行動は羞恥感を解消してくれる」というわけだ。しかし人と同じになりたい欲求と同時に人と同じになりたくないというもう一つの欲求も忘れることはできない。二つの本能的欲求のいたちごっこがモードを生みだしているはずである。
建築も含めておよと作ると言う行為はすべてそんなものである。

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