三代目の建築
今日は親父の家の地鎮祭。雨が降ったら中止の予定だったが快晴で無事開催。アルゼンチンの新聞記者ミゲルはこのプロジェクトを気にいっていた。コンセプトがうまく表現されていると言う。ボルヘスのアレフ、村上春樹の井戸を作りたいと言えば確かにこの建物はそれに近いかもしれない。
現地への行き帰りに見田宗介、大澤真幸『二千年紀の社会と思想』太田出版2012を読む。管が脱原発を明確に打ち出した時なぜ日本人はそれを全面的に支持しなかったのか?結局日本人の原発反対派の多くは原発がある限りでの脱原発論者、成長日本を前提にしているのではないか?と指摘する。
日本人は現在0から頑張った一代目の結果を更に成長させた二代目から三代へ代替わりする時期であると説く。全く同じことを先日読んでいた柄谷も言っていた。自然エネルギーと言って騒ぐ輩も結局金儲けのため、もっと根本的に成長し終わった成熟社会日本のあるべき像を議論すべきと嘆く。
そんな三代目の建築とは何だろうか?