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消費社会の反抗者

昨日柄谷の政治論読んで「デモをせよ」という言葉に引きずられ五野井郁夫『デモとは何か』NHKブックス2012を読む。現代が世界的なデモの時代という認識があり、そして日本のデモ史が語られる。そして80年代(バブルの時代)には中曽根内閣が国鉄などの民営化を進める中で労働組合を弱体化させ、その結果としてデモを支援していた社会党を骨抜きにした。社会はバブルで浮かれ相対的に世の中の不満も減っているかに見えた時代である。その中でしかし、世の中にモノ申す人たちがいたというのが著者の認識である。消費社会の反抗者は例えば川久保令だという。
80年代に学生だった私にはとてもじゃないけれど彼女が同じ視線を持った反抗者とは思えない。でも彼女のスタート地点にそういう考え方はあったのかもしれない。彼女がスタートしたのは1968年だったのだから。
そう言われるとその頃の建築界の反抗者とはだれなのだろうか?と思わず考え込む。皆バブリーなポストモダンに回収されてしまったのだろうか?

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