理科大工学部修士発表会
なんだかこのところ毎日大学の話題。2月の初旬は大学に籍を置いている人は仕方ない。連日学部や修士のチェック、練習、発表に追いまくられる。
今日は理科大工学部の修士論文、設計の発表会。朝九時に始まり7時過ぎまで。論文も午前中の内はついていけるのだが、午後は段々頭もぼけてくる。そして血糖値も落ちてくる。必死にフォローするのだが構造の解析の話しで数式が出てくるとちょっと降参。そして夕方になり最後に設計。
先日理工(野田)の修士設計を見せてもらったが。彼らは論文なしの純粋設計だが工学部(神楽坂)の設計は論文付き。それなりに論を立ててそれに即して設計をするシステムである。論を立てるか立てないかは一長一短ある。論を立てると言うことは設計もそれなりにある強い提案性と論理性がある。しかし逆にそれに縛られて妙に不自由な設計になるものであるし、建築のリアリティに欠けるところもある。
理工の一番の子はその意味では素敵な使えそうな建築であった。今日見せてもらった修士設計は使えそうもない。とても思惟的である。とても理屈っぽい。でもそれなりに力作だった。僕は悪くないと思う。でも一言言えば、その思惟的な空間をリアルな世界に落とし込んで「建築」しようとしているところに無理がある。もっと原理に終始して建築作らなければもっとよかったと思う。5分の1くらいの模型を作って徹底して空間の原理を主張すすれば良かったのにと思わなくもない。
それは指導した先生の気持ちもあるだろうし、設計者の想いもあったと思う。結果はどっちに転んだほうがいいとは言い切れない。でも力作だった。修士設計として見ごたえもあっと思う。