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活私開公

山脇直司『公共哲学からの応答』筑摩選書2011は3.11以降の公共性を語る。読んでいると余りに引用が多く眠くなるが一つだけ分かりやすくいいことが書いてある。それは4字熟語の造語「活私開公」と言う言葉。
公共性を謳う四字熟語の「滅私奉公」はよく聞く。私を殺し公に尽くせと言うもの。しかしこれではいけないと著者は言う。目指すは「活私開公」。これは私を活性化させそして公を花開かせるというもの。つまりワタシの個性を重視しながらアナタの価値観も尊重しようというものだ。自らの主張をがんがんせよ。しかし自分の価値に拘泥して人の言うことをぞんざいにしてはいけないということである。
なんか言われてみれば小学生の標語のようなものである。どうしてこんなことを大学の先生が必死になって考えないといけないのだろうかと思う一方でどうしてこんなこともできないのだろうかとも思えてくる。

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