アラブ独裁国
朝一で大学、センター試験の試験監督。信大時代は毎年やっていたが理科大来てから初めて。会場に行くと事務の方がたくさんいるのでびっくり。私立は事務のサポートが厚い。ついでに言えばお昼のお弁当とお茶は無料で配布され、試験監督の労賃は別に支払われる。国立はヴォランティアだった。この試験は主として国立が使う試験なのだからそれでいいと言えばいい気もするが。
一日何もせずに何ごとも起こらないことを願ってじっとしているというのはつらいことである。しかし肩と背中の酷い痛みが徐々にとれて帰るころにはすっかりとれた。よかった。帰宅後ヨリス・ライエンダイク田口俊樹訳『こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと』英治出版(2006)2011を読む。オランダ人ジャーナリストのアラブ地域特派員の話し。現地にいながら通信社のデーターを使って本国が欲しがるニュースを書く。そうでもしないとニュースが書けない。というのもアラブ独裁国では誰も口を割らないのだそうだ。特派員には常に秘密警察が随行する。これじゃあだれもしゃべれない。北朝鮮みたいな国が世界にはまだまだ沢山あったということだ。しかしそれがこの「アラブの春」によって減ってきた。もしかすると北朝鮮も何かの拍子にこうなるのかもしれない。